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「チェレンコヤッサァー」の掛け声と、リズミカルな囃子が

今年も「新庄まつり」の始まりを告げる。
 

毎年、24日から3日間開催される新庄まつりは、

城下町であり盆地である新庄の風土で、二百数十年かけて醸成された、

この街になくてはならない「大切な」まつりである。

 お米や野菜を生産する役割の周辺「集落」と

生活雑貨や日用品などを供給する役割の「町場」が

年に一度、コラボして創り上げるのが「新庄まつり」だ。


 最近、この何百年と続いたすばらしい相互の関係は、

持続可能なんだろうか、と心配になってくる。

なぜかというと、地域の中のお互いの役割や関係が、

どんどん希薄になってしまっているような気がするからだ。


 町の人たちが、口にするものは全国、全世界から集められたものだし、

周辺の農家の人たちは、ほとんど商店街では買い物をしなくなった。

地域の「生産」と「消費」は、もはや常軌の流れやバランスとは思えない。

 そのような状況の中で、農家と町場の大切な伝統文化である

「新庄まつり」だけを、果たして維持継続できるものなのだろうか。


 加えて、財政悪化の新庄市である。今の財政状況で

「新庄まつり」の維持継続に必要な充分な資金サポートなど

出来ようはずもない。


 以前、商店街で練り歩くよりも、大型店舗のある国道13号でやれば

いいじゃないか、という声を聞いた。

 確かに頷ける部分はある。

ほとんどの人がロードサイドの大型店で買い物をするようになり、

もう市民にとって、商店街は「消費」するエリアでは、ないのである。

 
だから、もうそこで「まつり」をやっちゃえば、ということだろう。

 大型店のシステム化、マニュアル化されたサービスと、

低価格競争に「商店街」はついて行けず、続々と閉店・廃業を

余儀なくされている。

でも、このような状況の中でありながら「町場」は、市民に

年に一度、ひとつのことを期待され要求されている。

 それは、伝統ある「新庄まつり」の維持継続である。
 

 今年の山車をみると、衰退著しい街なかの山車は

本当によくやっているなと胸がつまる。

たとえどんなに大変な状況でも、

「やったろーじゃねーかーっ!」という気迫を感じる山車もある。


 しかし残念だが今の状況からすると、長期の持続は不可能に近い。


 国や県の政策や、市の対応などを考えても、これから先

周辺集落の農業は衰退し、商店街での消費は激減していく、ことは

明らかである。

 地域の暮しと伝統文化を持続可能にするためには、すぐにでも、

国や県全体の悪しきシステムを改善しなければならない。

 更に、新庄市は、都市部からやってきたコンサルタントなどの

無責任な第三者の意見やアドバイスに影響されない、

市独自の、子どもたちの未来に繋がるような政策を

真摯にすすめるべきである。

 当ブログで繰り返し書いている気がするが

僕たち大人は、現在を、ちゃんとした状態で

子どもたちの未来へ「つなげる」責任を負っている。

全ての政策を考える際に、この考えを「土台」にすれば

無駄な事業は、減少するだろうし、残さなくてはならない

大切な事業は、公費を投入し維持継続させていけるだろう。


 「新庄まつり」に話を戻せば、ここまで農家と商店の関係が、バランスを

崩してしまっている以上、このままでは長期の持続は不可能である。

持続していくためには、

 行政と市民一丸となって、バランスを整える活動をしていくか、

当面公費を投入しながら、より有効な施策をひねり出していくしかない。

そして、みんなでこの「悪しき流れ」を変えていくしかないのだ。


「ガンバっぺ、新庄人!!」


 今の子どもたちと、その次の子どもたちと、そのまた次に

すばらしき「新庄まつり」と、住みよい新庄を「つなげる」ために・・・。



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