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日曜早朝、友人とカヌーに出かけた。昨夜の雨はすっかり上がり予報では
晴れとのことで、絶好のカヌー日和になった。
 昨日のうちから準備しとけば、5時起床の必要はなかったが、読み始めた本が結構面白くて止まらず、夜中になってそのまま寝てしまった。
 7時古口スタート、辺りは薄暗く、まだ周囲の山々の鮮やかな衣装を、川霧が被っていた。
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昨夜の雨の影響で水は濁っていたが、対照的に空の青さが際だっていた。最上川と併走する国道47号線は、先を急ぐ商用トラックのエンジン音が鳴り響き自分の日常と重なって、溜息が出た。
 しばらく、昇りはじめた朝日を背にゆっくりとカヌーを漕ぎ進めていくと、昨夜の雨のお陰で、紅葉に燃える斜面を白く細い糸のような滝が何本も縫うように落ちて来る。まさに「風流」である。
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たまらず、近くの中洲に艇を休め、その風景をゆっくりと眺めることにした。おそらくカヌー人しか見ることの出来ない景色を中洲に腰を下ろし、自然の描く「名画」を鑑賞した。ふと上流に目を移すと、背中を押していた朝日は、僕らにこのような景色を提供してくれていた。こうなると、もう言葉もない。こんな景色を拝める「地球」に一時でも住むことが出来て「ありがどさま」という謝意のみである。
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 しかし、ふたたび視線を川面に戻すと、残念なことに拾い切れないゴミの流れる川「最上川」がそこにあった。そんな中で珍しく古口~白糸間は、「舟下りライン」の企業がまめに河川清掃をしてくれているおかげもあり、他のコースよりはるかにキレイになっている。
 「最上川」を見れば、本支流域に暮らす人々の「暮しのレベル」が手にとるようにわかる。生活ゴミが眼前からなくなればそれでいい、ような住民が多く暮らしていれば、川はゴミ箱として位置付けられるだろう。カヌーをはじめて
10数年になるが「最上川」はもしかすると、県民にゴミ収集河川として認識されているのかもしれない。著名なカヌーイスト野田知祐は最上川を「山形の下水」とまで酷評している。それも10数年前の話である。
 最上川は、我々の「宝」だ。その最上川を「世界遺産」に登録申請しようと県がアクションを起こしているが、その前にやっておかなければならないことがある。流域周辺自治体と協働で「環境教育」を中心に「住民意識」を高め、最上川本来の美しさを取り戻すこと、それが最優先されるべきである。必要かわからないような河川工事に金を注ぎ込むより、「教育」に注ぎ込むべきだ。
そして「母なる川」を守らなければ、いつまでも「母」のすすり泣き、が続くことになる。
 紅葉に彩られた最上峡を下って、自然の素晴らしさに感動した。それと同時に人間の身勝手さが恥ずかしかった…今回はそんなカヌーでした。

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