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 休業を決めてから店内の本を少しずつ返品(本は、岩波、福音館などの数社を除けば返品が可能)しているが、空いたコミック・雑誌の棚に、優秀なスタッフと女房が「遊び」で絵本をディスプレイしていた…。
棚そのものはコミックや雑誌棚なので暖かみはないが、ちょっといい感じだった。

クリスマ


 絵本をいっぱい揃えるため棚にギッチリ差し込んでた絵本たちを、開店以来はじめて「開放」した。いままで日の目を見なかった絵本が、この時とばかりに「輝いている」のを見て強く深く反省した。
 20年前、本当は「絵本屋」をのんびりとやるつもりだった。でも採算を考え、フツーの本屋として数字を上げる選択をしてしまった。いつの間にか「絵本屋」の夢は、雑誌の配達や集金業務に追われる日常の煩雑さの中に埋もれてしまっていた。その「絵本屋」が休業を前に突然「出現」してしまったのだ…なんとも皮肉な結果である。

たな


 そういえば昔「自信持ってやりたい店をやってれば、数字は後からちゃんとついて来っから」と税理士の友人が言っていたのをすっかり忘れていた。数字を気にする余り、夢や本来進むべき方向を見失い「迷走」した10数年だったのかもしれない。
 しかし、その「迷走」のおかげで多くの経験を重ねることが出来たし、かけがえのない人たちともたくさん出会えた。
だから、人生って面白いんだろうね…。



 というわけで只今貘書房は、休業準備で店内は散らかってるけど、絵本屋と、ちょっといい感じの本屋になっているので、時間のある方は、是非覗いてみてちょ。

タロウ

永山一郎、土門拳、岡本太郎、魯山人の本なんかが並ぶ中央棚

 
 
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