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2008.02.26
「最上地方のクマタカ・イヌワシ写真展」で感じたこと。
2月22日から25日まで、プロ写真家今井正さんの「最上地方のクマタカ・イヌワシ写真展」が開催されていた。展示されている1枚1枚の写真からは、今井さんの尋常でない気迫と、その瞬間を捉えるために要した膨大な時間、そして彼等に対しての憧憬と優しさが感じられた。
金山で生まれ育った今井正さんは、小さい頃から、日本の猛禽類の頂点に立つ「彼等」の魅力にとり憑かれ、現在まで全くぶれることなくカメラというツールで生態を追いつづけている。写真のことはよく知らないが、彼の写真を見ていると「彼等」との「密接な距離感」が伝わってくる。どれほど被写体のクマタカが、ファインダーを覗きシャッターを切る「今井」という人間を「認知」し、その行為を「許容」しているのかがよくわかった。勝手な解釈だが、お互いの疎通した「意思」のカタチを、切り取って表現したものが今回の「写真」だったのではと思った。
産卵した「1個の卵」を、夫婦が力を合わせて、成鳥に育てていく荘厳で厳粛なプロセスを捉えた写真群は、今の人間社会に警鐘を鳴らしているかのようで、子を持つ身として胸が痛くなった。

「最上地方のクマタカ・イヌワシ写真展」パンフレットより
(ぼやけているのは僕のせいです。)
生き方が一切ぶれることのない今井正さんを作品の中に見て、五十路を流されながら口あけてプラプラ生きてるわけにはいかない、と猛省させられる写真展だった。
産卵した「1個の卵」を、夫婦が力を合わせて、成鳥に育てていく荘厳で厳粛なプロセスを捉えた写真群は、今の人間社会に警鐘を鳴らしているかのようで、子を持つ身として胸が痛くなった。

「最上地方のクマタカ・イヌワシ写真展」パンフレットより
(ぼやけているのは僕のせいです。)
生き方が一切ぶれることのない今井正さんを作品の中に見て、五十路を流されながら口あけてプラプラ生きてるわけにはいかない、と猛省させられる写真展だった。
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