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 議員報酬日当制について「拍手」の数による、皆さんの思いをある程度知ることが出来たと思います。
 やはり賛成の数は多く、おそらく今までの議員の活動やその対価としての報酬に対して、少なからぬ不満を持っているということがわかりました。あの後、多くの知人と「議員報酬日当制」について話をしましたが、ほとんど今回の「拍手」の割合と同じような内容になり、その点でも、しっかり納得できる結果でした。
 今の僕の気持ちとしては、もう少し検討が必要ではないかという所で、とりあえず落ち着いています。厳しい財政状況の中で何をやっているかわからないどころか、そんな財政状況になる要因を作った議員の責任は、棒引きにできるものではありません。そういう議員たちに市民の税金から給料を出すなんて「泥棒に追い銭」みたいなもんだろう、という気持ちは痛いほどわかります。議員である僕自身もそう思います。
 矢祭町の場合は、町政運営上不可欠な決断とは思いますが、本業収入の安定した議員が多いことも、導入決定の要因になっていたのかもしれません。
 しかし、新庄市の場合はもっと若くて、考え方のしっかりした行動的な議員が求められているわけです。実際若くてエネルギッシュな僕の知人も今現在2人が、次回に立候補を予定しています。もしその時僕も当選していたら、その仲間と会派を組織し、新庄をより変えていこうという話にもなっています。  
 でも議員報酬日当制度の中では、子どもの養育費などに多額の出費を余儀なくされる3~40代からの立候補は、裕福な家庭を除いては、かなり難かしいと思います。要するに、お金の心配をすることのない人しか議員には、なれないということになってしまいます。そうなるとまた新たな問題が浮上してくることにならないでしょうか。
 ただ、じゃあ今の制度のままでいいんじゃないか、ということにはならないと思います。議員はもっともっと市民の為に、長期的で、広域な視野を持って市全体を見据えた活動しなくてはいけないし、行政のプロがやっている予算や事務事業をチェックするために日々スキルアップしなければならないはずです。さらに議員側からの政策立案や条例提案なども積極的にしていかなければならないと思います。そういう役目をきっちりと果たすのが議員本来の姿だと思っています。その役目を果たせる能力のない議員は、現行制度上の報酬はもらってはいけない、と思っています。
 議員の活動をちゃんと測れるモノサシがあればいいのでしょうが、市民の中には式典や会合、宴会などに頻繁に顔を出したり、自分を支援する人や地域のことに集中して活動する議員を「マメな人だ」とか「働ぐ」と評価する人がいます。それは悪いことではないのですが、長期的視野で見ればあまり
市民のためにはなっていないのではないかと思います。 新庄に山積する問題を解決するヒントを得ようと、いろんな自治体を回って情報収集をしたり、地方自治の教授に会いにいったりすることは、決して評価の対象になることはないと思います。むしろ「何しったがわがんね」という評価になってしまうと思います。もちろん地域の方々の思いをお聞きする作業はやっているつもりですが、僕はどちらかといえば後者に近いと思います。これからも今のスタンスを維持しながら活動していこうと考えています。
 この活動がすぐに市民の皆さんから理解が得られ、即有効ということにはならないけれど、そう遠くないいつか、必ずお役に立てると信じて活動しています。

 今回の「議員報酬日当制」の問題は、僕にとって「地方議員」とは何か、そして何をなすべきかをあらためて考える大変良い機会になりました。「拍手」で参加いただいた皆様、ありがとうございました。
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