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 オリンピックに聖火リレーを採用したのは、あのヒトラーだそうだが、オリンピックも聖火リレーそのものも決して悪いイベントではない。
 むしろ聖火は、オリンピックのプロローグとして、本番の祭典に向け徐々に興奮を盛り上げていく最高の装置だろう。
 しかし、今回の北京オリンピック聖火リレーは、辛うじて世界を巡ってはいるものの、祭典を盛り立てるどころか、開催国である中国国家の「歪み」を全世界にアピールしてしまっている現状に、ご近所に住む民として、実に残念で哀しい思いをしているのだ。
 中国は早急にその「歪み」を修正し、それがすぐには不可能ならば、せめて修正の方向性だけでも全世界に示すべきである。

 現在「チベット問題」だけがクローズアップされて報道されているが、中国の歪みはそればかりではないようだ。
 以前報道番組で中国の富裕層が銀座有名デパートで高級品を買い込む姿を伝えていた。その中で彼らは「日本製品はハイクオリティで安全だし、安心して買える」というようなことをコメントしていた。裏を返せば、自国の商品は品質や価格の点で信用できない、ということを言っているのだろう。
 共産主義の国でありながら、余りに自由経済政策を急速に進めてきたツケなのか、世界の市場が求める「品質」より、世界の「外貨」獲得を優先しすぎたのだろう。
 今、中国製品へのクレームは外貨獲得の勢いと比例して、まさに世界的規模で拡がっている。

 先月末、おばあちゃんの原宿と称される、東京巣鴨地蔵通り商店街の理事長とお話する機会があった。
 彼は「全国の商店街が売上減少に頭を抱えているというが、ここ巣鴨でも同じだ。その要因を調査したところ、原因は様々だが一つの大きな要因として安かろう悪かろうの粗悪な商品を数年前から商店が置き始めたことだ。」とおっしゃっていた。
 その後商店街を挙げて、低価格で粗悪な商品を一掃したそうだが、「信頼と売上の回復には、少なくとも【5年】はかかるだろう、…やはり中国製品はダメですよ」と苦悩の言葉を付け加えた。

 中国製品には、購入したお客様の「満足」が想定されていないのだろう。でも売りさえすればいい、という考えは、中国先人の教えにはないはずだ。
 だとすれば文化大革命以降、中国共産党の「国家としての教育指針」に問題があるのかもしれない。世界経済の中でに凄まじい勢いで成長はしているが、国民に最低限の「善悪」や「人が生きる権利」の教育すら出来ない国が、果たしてオリンピックを開催するからといって世界に認められるのだろうか。

 実は30数年前に札幌で冬季オリンピックがあり、僕は当時中三で聖火トーチを持って走ったことがある。その時の沿道の溢れんばかりの観衆の声援とその光景は今でも忘れられない。結構激しく燃える聖火は熱く、火の粉がユニフォームについて何ヶ所か焼け焦げた記憶も鮮明に残っている。
 もちろん「いい記憶」としてである。

 今日も走っているだろう世界の聖火ランナーたちや各国の観衆は、僕らのような「満足」と「記憶」を獲得することができるのだろうか。
 もし、この聖火リレーに関わったり、見聞きすることで、後味の悪い思いをする人々が世界中に生み出されていくとすれば、それは「多発的世界同時不幸」である。

 本番で活躍することを夢見て自分の力や技を磨くアスリートや、聖火リレーも含めて運営に関わる人々を「不幸」にしてしまいそうな中国の「自己満足オリンピック」ならば、世界的ブーイングを受けてまで無理をして開催する必要はないだろう。
 今回、中国が「人権問題」などにグローバルスタンダードな対応をできなければ、世界の中で13億の人民を「孤立」させることになりはしまいかと、アジア人の一人として心配している。

 そして全世界が、今回の問題に対してわが国がどのような対応をするのか、興味津々で注目しているのも間違いなさそうだ。
 イラク戦争の時のように、世界から「ニッポン、アチャチャ!」などと言われることのない、き然とした態度で対応して欲しいものだ。

 
 
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