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 昨年暮れに、貘書房を休業してから数ヶ月が経過した。
その間、議員活動に支障をきたさない程度の商いはないものかと思案していたが、ようやく「商いのカタチ」が見えてきた。
 貘書房のあったビルの二階に、事務所を構えたのはいいが、事務スペース以外の空間利用イメージが中々浮かんでこなかった。
アートギャラリーやいろいろな表現活動の場として利用できるスペースにしたいという部分は決まっていたのだが、それ以外の現実的に採算の取れる部分を決めかねていた。
 先日、憧れの「せんべい」を扱えるようになったが、それだけで食べていけるわけがない。
休業してから、書店としての機能をなんとか残せ、という声が多く、その気持ちをありがたく受けとめ、ほんの少しだけ残して再開することに決めた。
 要するに雑誌や書籍の注文だけを扱う【注文本屋】で再出発することにした。先日、本の入手先との契約も済ませ、本格的に再始動できることになった。
 とはいうものの、僕がやろうとしているのは、実に恥ずかしいのだが、本屋本来の「大切な役割」を果たせない「本屋もどき」なのだ。
 本屋の大切な役割とは、本を売ることはもちろんだが、街の人が気軽に「立読み」や「世間ばなし」ができる、集いや癒しの場所を提供することだ。
 この要素がないと「本屋」としては、おそらく「ハンパ」である。
貘書房の場合、あまりに後の方に「特化」し過ぎてダメになった訳だが…(苦笑)。

でも、「売れる本」を「売る」だけというのは、ゼッタイに本屋本来の姿ではないのだ。

 などと言いつつも、これから僕がやろうとしているのは、「売るだけ」の本屋だ。
それじゃ「アマゾン」と何ら変わらないだろ。と思うだろうが、それは違う。
何が違うかと言えば、僕に注文したら本が手に入るまでに、1週間や10日はかかる、しかし「アマゾン」なら「翌日(でないことも多い)」だ。
鉄道に例えれば「新幹線」か「各駅停車」かってとこだろう。
だから僕に注文しても、ほとんど何もメリットはないし、なにより僕には、一度本屋を整理したという「前科」がある。
そのことで多くのお客様に多大なご迷惑をかけた。今でも大変申し訳ないことをしたと思っている。
だからこそ、本屋機能の一部を「復活」し、お詫びの気持ちを「カタチ」にして、残そうと思った。
 本屋の部分と世間ばなしや相談の部分を「分化」すること、つまり商いと議員の部分を分けた、というのが今回の「行為」だ。

 世間では、暮れに書店を休業したことを、いろいろ話題にしてもらっているようだが、何を言ってもらおうが一向に構わない。
 ただ、配達や集金に追われながらも採算が取れない書店を、死に物狂いでも維持しろと要求し、耐え切れず休業すると「批判」する。寝る間を惜しんでも、本屋として、議員として働けということか。
 たった二つのことを両立できない自分の非力さを、痛感せざるを得ないが、瀕死の書店をなにがなんでも継続させ、議員としても市政を変えるほどの活躍を求めるというのは、矛盾してはいないのだろうか。

 今後どうなっていくのかは、まだわからないが、身の丈にあった、議員活動に支障をきたさない程度の商いを、ささやかにやっていければと思っている。
 
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