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2008.05.20 【思いやり】
 【思いやり】 を辞書で引いてみる。
すると「他人の身の上や心情に心を配ること。また、その気持ち。」とある。
 無理矢理4月に導入された、後期高齢者医療制度のドタバタ劇の様子をみていると、「自民党」元総務会長堀内議員が「後期高齢者は死ねということか」と言いたくなるのもスゴくよくわかる。
 日本人の心には「思いやり」という気持ちがあって、それは上質な社会生活を送る上では、無くてはならない要素である。
 しかし国が進める「後期高齢者医療制度」には、その大切な要素が欠如している。この制度を作り上げた官僚たちの、それを国会で通過させた議員たちの辞書には「思いやり」という言葉が載っていないらしい。
 我が市議会でも「後期高齢者医療制度」を廃止もしくは見直しすべきとの、意思を示したのは佐藤悦子議員、遠藤敏信議員、今田雄三議員と、僕のたった4人だけだった。
 現行の医療保険制度のままでは、近い将来制度自体破綻してしまうだろうことは、ほとんどの国民が気付いている。だから「制度改革」をしていくのは当然のことである。国は、国負担を毎年2200億円ずつ削減していくつもりのようだが、いくら財政が厳しいからという理由があっても、ここの予算を削ってはならないはずだ。堀内代議士じゃないけどそれこそ「国民を殺すきか!!」である。
 保険制度もグチャグチャだが、医療の現場もメチャクチャで、まさに崩壊寸前である。救急医療体制もそうだが、少子化対策の重要な役割を担う産婦人科、小児科がどんどん少なくなっている。まるで消滅してしまう勢いだ。 

 話を前に戻すが、制度を立案する人間たちの「思いやり」の方向は、一体どこに向けられているのだろう。今のいろいろな制度を見回しても、とてもじゃないが「多くの国民」に向けられているとは到底思えない。向けられているとすれば自分たちを含めた特定の「一握りの国民」にだけだろう。

 そういえば、もう一箇所大変な「思いやり」を注いでいるところがあった。
昨年、2173億円という巨額の税金が、その思いやりの先の・・・「駐留米軍」に使われた。「命をかけて日本の安全を守ってくれているんだから、当然だろう」と政治家たちは言うが、彼らが守っているはずの日本国民が、国内の生活の場で悲鳴をあげているのだ。
 その上米軍には基地のグアム移転にかかる費用のうち、6100億円もの税金が、いや血税が投入されることになっている…。

 一体官僚や政治家たちの「思いやり」って、なんなんだろう。 

 それにしても毎年2200億円を削減する医療保険予算と、アメリカへの思いやり予算、2173億円の数字が余りにも似通った数字だなぁ、と感じるのは、僕だけだろうか。

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