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 先日、友人からある公共施設で働くスタッフの給与実態を聞いて驚いた。なぜそんな状態で働かなければならないのだろうかと、いろいろ調べていくうちに、多くの問題が絡み合った複雑な現実が見えてきた。
 今回はこの問題から「質問」を組み立てていった。僕が「質問」をすることで関係者に後々迷惑がかかるようなことがあっては絶対にならない、と思いながらの質問で自分なりにかなり気を遣った。
 それにしても、そんなことを一々心配しなければならない今の新庄って、一体どこに向かっていこうとしているんだろう、とだんだん哀しい気持ちになった。
 市民と行政との溝が少しでも狭まってくれれば、街は変わる、という僕の思いが、成就する日は、いつやって来るのだろう・・・と思いながらの一般質問だった。


 質問内容


 たいまつ07の小関です。昨年春の選挙で選出されてから、駆け出しの議員として、試行錯誤繰り返しながら活動を続けてまいりましたが、あっという間に一年が経過してしまった、というのが正直なところです。
 議員活動も、残すところあと3年しかありません。
 その間、議員の一人として、先輩議員の方々、執行部の皆様とともに、未来を生きる子どもたちのために少しでも住みよい新庄市を残せるように活動していきたいと思います。

 はじめに、私は質問の中で、よく【市民】という言葉を使います。その市民とは、この新庄市で暮らす全ての住民のことで、この街をいい状態にして次の世代に繋げたいと考える住民のことです。けっして「支援者」に限定したものではありません。そういう意味での「市民」ですので、執行部の皆さまどうかその辺をご理解いただきながらご答弁をお願いしたいと思います。

さて、質問に入る前に最近目についた職員の仕事ぶりを報告させてください。

 一つは、今年度の予算を市民にわかりやすく説明した「しんじょうのよさん」の作成です。現在ホームページ上に掲載されており、冊子にしたものは各公共施設で閲覧できるようにしています。この作業には市民と情報を共有し、市民と共に街づくりをしていこうという行政側の姿勢が感じられました。やはり「市民協働」を積極的に進めようとするのならば、情報の開示は、不可欠であり、「しんじょうのよさん」作成は大変評価されるべき作業だと思います。
 次に、市ホームページの改善です。その中の【暮らしの情報】コーナーには、市民のために必要な多くの情報が盛り込まれています。今まで知りたい情報を探しにくいところがあったのですが、それは行政の弱点である「タテ割り」が、妨げになっていたようです。それが先日見てみると、とても利用しやすいページになっていました。「窓口業務」に関しては市民課や税務課の垣根をなくし、「子育て」については健康課、福祉事務所、教育委員会などの情報がまとめて掲載されていました。些細なことのようですが、従来のタテ割り分類と比較して、格段に情報が引き出しやすくなっています。
このように職員の方々の、市民に向けたちょっとした心配りと実践が、日常的に各部所で行われるようになれば、市役所全体はもちろん、新庄市全体が良い方向に向かっていくのではないかと感じました。
 そして3つ目、正面玄関受付の中にある「市民相談室」の奮闘ぶりです。
相談の内容は比較的軽度なものもあるようですが、多重債務、悪徳商法、離婚などの、ほとんどが現代社会の歪みによって生じる重い相談もあり、誰にも言えず、藁にもすがる思いで相談にみえるようです。真摯に対応し、その都度、然るべき専門機関なども紹介しているとのことでした。今、社会の荒波の中で翻弄される市民にとって、大切な拠り所が「市民相談室」ではないかと強く感じました。

 それでは、通告書に従いまして 「市民と行政が互いに信頼し、協力しあえる新庄市になるための質問」に入ります。 

①はじめに「指定管理者制度」についての質問です。
三月議会の一般質問でもいろいろ窺いましたが、今回は施設の利用状況というよりも、その根本である制度自体についての質問をしたいと思います。

◎ 最初に昨年12月、市民文化会館事業を芸文ネットに、今年4月には雪の里情報館事業を東北情報センターに管理委託したわけですが、指定管理者の周辺からは、管理者としての強い意気込みを感じる一方、この制度に対する不安の声も、ちらほらと聞こえてきます。市としては今後も、この制度による民間活力を取り入れていこうとしているようですので、この制度が果たして新庄市民にとってどう有効で、持続可能な制度として、どう定着させようとしているのか。その辺のことを窺いたいと思います。そして、そもそも指定管理者制度導入の意図とは何かも、改めて確認しておきたいと思います。もちろん行財政改革大綱にも書かれてはいますが、もう少し具体的にご説明ください。
◎ 次に、指定管理者と行政との関係を、執行側としてはどう認識しているのか、ということです。なぜこのような基本的なことを窺うかというと、指定管理者には、当市の厳しい財政状況下で、低下していく市民サービスをなんとか民間に手助けいただきたいという 認識であればいいのですが、もし「市民協働」という大きな看板を掲げていながら、指定管理者である民間企業や市民団体に対して、単なる業務の下請け先、という認識でいるとすれば、この先大変な状況が発生してしまうのではないかと懸念するからです。
たしかに市民が利用する公共施設ですから法的に規制・指導すべき部分はあると思いますが、持続可能な本物の制度にしていくためには、相互の関係が極力フラットなシステムが理想であろうし、行政側には少なくともそういう「意識」が必要ではないかと思います。

 次に指定管理者はどういう基準で、選定されているのか、ということです。各施設の特性を十分に把握した上で選定しているのでしょうか。例えば雪の里情報館ですが、あの施設には雪害に関する資料はもちろん、積雪地方の農村経済史など全国的にも貴重な資料がたくさん所蔵されています。その資料を閲覧に日本全国から研究者がやってきます。そういったケースには、十分な対応が出来る体制になっているのでしょうか。豪雪というハンデを背負いながら、厳しい暮らしを余儀なくされ、それでも必死に生きぬいてきた人々の貴重な「記録」と「誇り」を今の制度の中で、どう守り続けていくつもりなのでしょうか。

 次に指定管理者委託料の算定は何を基準にしているのでしょうか。この委託料の中で、サービスの向上を図り、文化振興に寄与し、安全で安定した管理運営が、しかも、限られた人員で、無事に遂行できるとお考えなのでしょうか。また自主事業予算についても計上されていないようですが、これは管理者が捻出しなければならない資金なのでしょうか。また仮に自主事業ができたとして収益が出た場合は、どのような扱いになるのでしょうか。

 以上で「指定管理者制度」については終わりますが、この制度を本当に持続可能なものにしていくためには、良い部分は、より良くしていかなければならないし、見直しが必要な部分は、すぐにでも改善していくという姿勢が必要なのではないでしょうか。世の中すべからくバランスだと思います。指定する側と指定される側の両者がお互いに納得し、信頼できるような関係が構築できない限り、この制度は持続困難なのではないかと思いますので、是非早急に見直し、再検討をお願いしたいと思います。


 ② 続いて市民協働事業についての質問をいたします。
「指定管理者制度」も市民協働事業の中の一つですが、ここでは地域の課題解決や多様化する公共サービスを、市民と行政とが共に担っていこうという事でH17年に作成された「新庄市協働推進のための指針」をベースに確認していきたいと思います。
この指針どおりに進んでいけば、私の思いである「市民と行政と議会の3本の矢が結束すれば新庄市は絶対に折れない」状態まで、必ず到達するはずだとは、思います。しかし、それぞれの意識や体制がしっかり固まっていないと、ただの「市民協働ゲーム」になってしまう恐れもあると思います。やはりこれも、持続可能な体制にしていくためには、様々な課題を早急に解決していく必要があると思います。

 そこで、「市民協働」の体制づくりは進んでいるのか、また市民協働を推進できるような予算がついているのかを窺います。そして職員や市民の市民協働に対する意識はどうなっているか、またそれぞれに対して市民協働の啓蒙活動をどのように行っているかをお聞きします。
 そして「市民協働」を推進していく上で、行政は市民が活動しやすいようにシステムや環境を整備していくという重要な役割があると思います。その役割を職員ひとり一人が認識する必要が出てくると思います。市民に対して「地域の課題を認識し、自分のできる公共サービスを社会に提供し、まちづくりに主体的に参加する役割」を要求するのならば、市職員は率先してその役割を認識すべきではないでしょうか。市民と行政が、公益活動の意識を共有し、お互いがパートナーとして認め合い、活動していくことが不可欠になってくると思います。ということで現在、地域活動やNPO活動などに私的な立場で参加している職員はどれだけいるのかは、今後のためにも把握しておいた方がいいのではないでしょうか。

 最後に職員地域担当制の現状について窺います。体制の進捗状況はどのようになっているのでしょうか。そして職員の反応や市民の反応は、現在どのような感触なのでしょうか。
この制度は市民と行政が互いに信頼し、協力しあえる新庄市にするためには、間違いなく、大変有効なシステムだと考えています。それだけに、難しく、システムが定着し十分に機能するようになるには、市民に対しての地道な啓蒙活動と、地域に定着させるための十分な熟成の期間が必要だと思います。あのインド独立の指導者ガンジーの「良き事は、カタツムリの速度でうごく」というすばらしい言葉があります。内外にいろいろな意見もあるとは思いますが、これからの新庄市にとって必要で有効な制度であること強く認識しつつ、この制度の有効性を信じて、是非じっくりと職員に、そして地域に、定着させていただきたいと思います。    

以上、壇上から「市民と行政が互いに信頼し、協力しあえる新庄市になるための質問」を終
わります。ご清聴ありがとうございました。


 このあと、市長からおおよその答弁があり、それを受けて僕が具体的な事例や数字をあげながら「再質問」をしていきます。「再質問」については、主に各関係課長が答弁します。僕に与えられた質問時間50分間全てのやりとりについては、9月議会のころに「議事録」として図書館などで閲覧することができます。
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