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 気弱だった。当然「ケンカ」なんか大嫌いだった。できることなら、事を荒立てずになんでも済ませたいと、いつも考えていたように思う。
 
 

 それが、中学、高校、大学と進むに従い、そんな「気弱な」僕が少しずつ「変質」していった。本来の「僕」を周囲が認めなかった。いや、許さなかったからかな。
 声はでかい、がっしりしていて背は高い、その上見た目がちょっとコワイ・・・。中一・高一の時は必ず、先輩の「ステキ」な方々から「別室」へのお誘いを受けた。
「オメェ、生意気な態度してんじゃねーぞ、このやろー」
最初に頂戴した「お言葉」は、なぜか「中高一貫」したものだった。
目立つというだけで、いつも標的にされた。気を抜くと、なにをされるかわからなかった。
 そんな事を何度も繰り返しているうち、高校二年の頃には、ようやく周囲の期待通りの「変質」をとげた。これも「ステキ」な方々のおかげである。そのおかげで、大学へ行っても「無事に」生きて卒業できた。
 でも、三つ子の魂百までという言葉どおり、今も気持ちのどこかに変わらぬ「気弱さ」が残っている。
その「弱さ」こそが僕の個性だと、今は思えるし、無理矢理身に付けてきた「強さ」は、時に「優しさ」みたいなものに結びついてくれたりもする。
 
 ボクサーだった数10年前、相手に殴られるのはもちろん嫌だったし、殴るのも好きじゃなかった。だから、「アウトボクサー」の中の「アウトボクサー」みたいな試合しかできなかった。
 そんなスタイルでも、「勝てる」ことを身をもって経験した。

 おそらく議員にも、いろんな「スタイル」がある。先輩議員の方々から、よく「議員はこうすべきだ」といったレクチャーを受ける。その中には「なるほど」と思えることも多くあるが、「えぇ~っ?」と感じるようなこともある。

 取捨選択を重ねながら、市民に有効な、「自分スタイルの議員」になっていきたい。
 
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