| Home |
2008.06.15
突然の揺れ
昨朝、新聞に目を通していると突然、沸騰したヤカンのフタのように床がガタガタと揺れた。
小学2年の時、はじめて地震の恐怖を味わった。 校舎から避難しようと外に出たが、水はけの良くない粘土質のグランドは、グニャグニャと波打っていた…新潟地震だった。
あれから何度か、地面が勝手に動く怖さを経験した、が、昨日の揺れは久々に《本物》だと感じた。
「岩手・宮城内陸地震」の揺れだった。
その後、テレビ局の報道合戦となっていったわけだが、どうしても気になることがあった。 それは被災地上空を飛び回るヘリコプターの多さだ。
確かに報道は大切で、惨状をいち早く国民に知らせるために全身全霊を傾ける姿勢は評価されるべき事だと思う。
しかし、そこは被災地で、救出が必要な住民が、広範囲に点在しているのだ。この地震を象徴するような場所にチャーターしたヘリを「他社に負けるな」とばかりに集中させ、各社が争って報道するのは、本当の「使命」といえるのだろうか。
今回、ヘリが何機上空にいるのかはわからないが、「映像」はNHKを含めた各社で、共用できるようになれば、一か所に何機もヘリを飛ばす必要はなくなるのではないか。ヘリでカメラを回すことが仕事ならば、もっと被災地に有効な動きはできないものだろうか。
たとえば各社で災害本部と連携し、担当エリアを決めて、きめ細かく取材し現状を本部に集中させる、その情報を加えながら本部では、より有効な対策をたてる、というふうにできないものか。
今後「ワンフォーオール・オールフォーワン」の精神で、みんなが協力し合えるルール作りは「地震国日本」では、おそらく必要になってくるだろう。
テレビ局の「視聴率」争いは、我々一般人には想像できないような過酷な戦いだろうし、勝利した時の感動も想像をはるかに超えたものだとは思う。
しかし、災害発生時くらいは「一時休戦」し、「報官協働」にしてもいいのではないだろうか。もし、その結果多くの住民の命が救われ、少しでも被災者の苦痛軽減に貢献できれば、「視聴率戦争」に勝利する喜びよりも、はるかに上質の感動が得られるのではないのだろうか。
今日も、被災者の上空には何機ものヘリが旋回することになるだろう。その眼下には、不安を抱えながら避難所で身をすくめている住民がたくさんいる。速やかな報道以外に、そこで頭を抱える住民への気遣いもマスコミには、求められている。
この度の地震被災者の皆さま、心よりお見舞いいたします。
スポンサーサイト
報道関係者
残念ながら、この意見には全く賛成できません。
マスコミのヘリコプターのパイロットは、日々、地図を眺めたり、実際に飛んだりして、どういう気象条件のときに、どのように飛べば早く現場に着けるか、考えています。
また、各社は同じマスコミでも中身は全然違います。例えば、国会議員がどこかを視察に行くとして、自民党が民主党に任せることはあり得ないでしょう。各社は同じコースを飛ぶのではなく、自社でいろいろ考えて飛んでいる。1社が見落としたことを、他社が撮影していることはよくあります。
もし世の中が代表取材だけになったら、必ず情報のコントロールが起きると思います。「撮影は1社で」というのは、「議会の視察は1人で」というのと同じです。報道の自由に縛りをかける行為であり、基本的にあってはならないことだと思います。
ただし、多くの地方紙は共同通信の映像を使っただろうし、北海道新聞は中日新聞の画像を使っていました。そういう意味では、現場にいたヘリは、かなり整理されていたという見方もできます。
マスコミのヘリコプターのパイロットは、日々、地図を眺めたり、実際に飛んだりして、どういう気象条件のときに、どのように飛べば早く現場に着けるか、考えています。
また、各社は同じマスコミでも中身は全然違います。例えば、国会議員がどこかを視察に行くとして、自民党が民主党に任せることはあり得ないでしょう。各社は同じコースを飛ぶのではなく、自社でいろいろ考えて飛んでいる。1社が見落としたことを、他社が撮影していることはよくあります。
もし世の中が代表取材だけになったら、必ず情報のコントロールが起きると思います。「撮影は1社で」というのは、「議会の視察は1人で」というのと同じです。報道の自由に縛りをかける行為であり、基本的にあってはならないことだと思います。
ただし、多くの地方紙は共同通信の映像を使っただろうし、北海道新聞は中日新聞の画像を使っていました。そういう意味では、現場にいたヘリは、かなり整理されていたという見方もできます。
2008/06/16 Mon 02:06 URL [ Edit ]
BAKU
コメントありがどさまです。
僕の意見、強引過ぎますよね。すみません。
ただ、テレビの映像でヘリが何機も被災地の一箇所を旋回しているのを見て、「このヘリが、他の被災地域にちらばっていたら、無駄なく情報を収集できるのになぁ」と感じたわけです。もちろん報道の自由は堅持されるべきだと思います。しかしあまりに報道が過熱してしまうと弊害も発生してしまうのではないかとも思うのです。
災害の場合「報道規制」を敷くケースはミャンマーや中国などの場合を除けはあまりないと素人目には見えるのですが、実際はどうなんでしょうか。
戦争などの報道と、災害報道はすこし質を異にするのではないかと思うのですが、同質のものなのでしょうか。
「国会議員がどこかを視察に行くとして、自民党が民主党に任せることはあり得ないでしょう。」
確かにそう思います。しかし「被災地」に駆けつける場合は、乗合う場合もあるかもしれません。緊急時に「呉越同舟は嫌だ」とは政治家だって言わないと思うのですが。
被災者をなんとかしたいという思いは、おそらく全ての人たちの共通の思いのはずです。その一つの目的に向かって、新しいシステムの中で、皆協力しあえないかなぁ、と思ったのです。
やっぱり、強引過ぎますかね、すみません。
僕の意見、強引過ぎますよね。すみません。
ただ、テレビの映像でヘリが何機も被災地の一箇所を旋回しているのを見て、「このヘリが、他の被災地域にちらばっていたら、無駄なく情報を収集できるのになぁ」と感じたわけです。もちろん報道の自由は堅持されるべきだと思います。しかしあまりに報道が過熱してしまうと弊害も発生してしまうのではないかとも思うのです。
災害の場合「報道規制」を敷くケースはミャンマーや中国などの場合を除けはあまりないと素人目には見えるのですが、実際はどうなんでしょうか。
戦争などの報道と、災害報道はすこし質を異にするのではないかと思うのですが、同質のものなのでしょうか。
「国会議員がどこかを視察に行くとして、自民党が民主党に任せることはあり得ないでしょう。」
確かにそう思います。しかし「被災地」に駆けつける場合は、乗合う場合もあるかもしれません。緊急時に「呉越同舟は嫌だ」とは政治家だって言わないと思うのですが。
被災者をなんとかしたいという思いは、おそらく全ての人たちの共通の思いのはずです。その一つの目的に向かって、新しいシステムの中で、皆協力しあえないかなぁ、と思ったのです。
やっぱり、強引過ぎますかね、すみません。
2008/06/17 Tue 15:20 URL [ Edit ]
報道関係者
実は報道各社の間で、代表撮影映像を、どういう順番で配信するということが確立されていません。撮影した社がお昼のニュースに間に合ったのに、他社は夕方のニュースになってしまったとすると、他社は完全に「負けた」ことになります。このあたりが「相乗り」できない理由です。
大手報道各社は羽田空港に格納庫を持っていますが、情報をキャッチする時間は異なります。A社が出発しようとしているのに、B社が気づいていないこともある訳です。そんな時、A社は他社に勝つことだけを考えているので、B社が出発準備を終えるまで待とうなどと考える余裕がありません。
本来、協力し合える部分は協力すれば良いと思いますが、現状はそういう訳で、なかなか難しいのです。
大手報道各社は羽田空港に格納庫を持っていますが、情報をキャッチする時間は異なります。A社が出発しようとしているのに、B社が気づいていないこともある訳です。そんな時、A社は他社に勝つことだけを考えているので、B社が出発準備を終えるまで待とうなどと考える余裕がありません。
本来、協力し合える部分は協力すれば良いと思いますが、現状はそういう訳で、なかなか難しいのです。
2008/06/19 Thu 22:57 URL [ Edit ]
BAKU
再び、コメントありがどさまです。
「報道」も大変なんですね。内情も知らずに
かってなこと書いちゃって、すみませんでした。
でも、なんとかしてくれないかなぁ、と思うわけです。
「他社は完全に「負けた」ことになります。このあたりが「相乗り」できない理由です。 」という気持ちも、
「A社は他社に勝つことだけを考えているので、B社が出発準備を終えるまで待とうなどと考える余裕がありません。」という考えも、競争社会ですから、当然かもしれません。
でも、でも、でも、でも・・・
「大きな災害」の場合だけは、情報のタイムラグもほとんどないと思いますのでなんとか「協働」で、というわけには行かないんでしょうか。全社で無理ならば、何社かでチームを組んでとか・・・。
災害時のヘリの威力というのは、計り知れないと思います。大きな災害時だけは、できる部分だけでも災害対策本部と連携してもらえればと、思います。
新しい体制は、新しい可能性を膨らませます。
是非なんとか考えていただきたいと思います。
これって、ほとんど「だだっこ」と同じですね。すいません。
「報道」も大変なんですね。内情も知らずに
かってなこと書いちゃって、すみませんでした。
でも、なんとかしてくれないかなぁ、と思うわけです。
「他社は完全に「負けた」ことになります。このあたりが「相乗り」できない理由です。 」という気持ちも、
「A社は他社に勝つことだけを考えているので、B社が出発準備を終えるまで待とうなどと考える余裕がありません。」という考えも、競争社会ですから、当然かもしれません。
でも、でも、でも、でも・・・
「大きな災害」の場合だけは、情報のタイムラグもほとんどないと思いますのでなんとか「協働」で、というわけには行かないんでしょうか。全社で無理ならば、何社かでチームを組んでとか・・・。
災害時のヘリの威力というのは、計り知れないと思います。大きな災害時だけは、できる部分だけでも災害対策本部と連携してもらえればと、思います。
新しい体制は、新しい可能性を膨らませます。
是非なんとか考えていただきたいと思います。
これって、ほとんど「だだっこ」と同じですね。すいません。
2008/06/20 Fri 16:57 URL [ Edit ]
| Home |