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 市内商店街を自転車でゆっくり進んでいると「素通り禁止ぃ~っ」というデカい声が店の中からダ~ンと飛んできた。
 「さよなら~っ」とワザと通り過ぎたら、何度も「素通り禁止ぃ~っ」とわめくので、慌てて店内に駆け込んだ。
 ここの店主は、いつも歯に衣着せぬ物言いなので、熱い議論にはなるが、最後はスッキリとする。今日の話題は、公務員や議員の定数や給料の話、議員としての僕の仕事が全然見えないという話、商店街を元気にする方法の話、そして「もっと下に降りで来い!」という忠告だった。
 でも最後の「もっと下に降りで来い!」は、ずっと言われているのだが、どうもピンとこない。今日は「雲の上にいるみたいで、全然お前の姿や行動が見えてこない」という言葉がトッピングされていて、「そんな風に見られてるんだなぁ、オレ」と少しシュンとした。
 
 地方の政治家は首長と比較してみても、自分の行動やその成果を有権者に伝える機会がほとんどない。そこで他の政治家は何をするかというとホームページや後援会報などを作成して、自分はどれだけ働き、どれだけの成果を挙げたかを、可能な限り掲載し懸命にアピールする。
 僕はどうなのかというと、この粗末な「ブログ」で、ある程度はアピールというより「公表」しているつもりでいる。ただパソコンのない方々には、店主のおっしゃるとおり会報なども発行していないので、今までの活動を理解してもらう手段を持ち合わせていない。今後の大切な課題ではある。

 しかし「僕は市民のために、これだけのことをやっています。だから皆さん、ちゃんと評価してください」とアピールすることが政治家としての大切な仕事なのだとしたら、僕は政治家には、向かない人間なのだろうと思う。
 今までの人生で、そんなことは、した事がないはずだし、しようと考えたこともなかった。それより、そんなことができる人間を軽蔑してきた訳で…。おそらく考えていたのは、自分らしい本屋をどうやっていくかとか、この地域にどんな動きが必要なのか、どうすれば面白くなるのかということぐらいじゃないかなと思っている。で、ただそれを自分のできる範囲で実行してきただけなんだと。その流れで、意外にもいろんな方々からちょっとした評価をいただいたのではないのかなと自分なりに分析している。
 どう考えても決して「自分から」アピールしてきたわけではないと思うのだが…。周囲の方々は、そう見てくれては、いないのかなぁ。

 実際、議員として自分自身十分納得できる一年間の活動だったのかといえば、それは以前のブログで 2008/06/11/Wed 「議員活動も、あと三年しかありません。」に書いたとおり、焦ってしまうほどの成果しか挙げていないと思う。ただ、つい去年の暮れまで売れない本屋の店主として、もがき苦しみ、途中で議員になったからといって「高い所」にあがれるわけがない。そもそも「高い所」ってどこなのかが全く理解できない。だから「もっと下に降りで来い!」と言われても降りようがない。僕は今でも街に事務所を構えているし、そこで、悩める市民の一人として暮らしている。違っているのは有権者から代表として選ばれた「議員」というだけだ。未熟ながらもその役割をちゃんと認識しながら日々活動しているだけである。
 
 「議員なんか何をしているわからない」という言葉には、市民の「議員はこういう活動をすべきだ」という気持ちが含まれている。しかし市民が議員活動を推し測る時には、それぞれの違ったモノサシを使う。それが良くないと言っているのではない。いくら測ってもらっても一向に構わないし、むしろ議員に対してそういう積極的に評価する姿勢を持つべきだと思っている。ただ、せめて「市議会だより」や、掲載されている一般質問のダイジェスト記事くらいには、目を通してからにしていただければと思う。
 
 最近、よく思う。花は、人の目を楽しませるために咲いているのではなく、次の世代への「生命のリレー」として咲いているだけなのだと。

 僕は、そのような議員になりたいと思う。
 


 
 
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