| Home |
2008.09.14
会期中だったけど…
11・12日と岩手のある町に、地域再生に取り組んでいる知人と3人で行って来た。早朝5時新庄を出て向こうに到着したのが9時ごろだった(途中迷ったからなぁ、いろいろと…)。
今、この町は全国から視察が殺到しているので、前もって視察を申し込んだが当然断わられた。いつなら対応してもらえるのかと訊くと「10月いっぱいまでは全て(視察で)埋まっています。」との返答…。
議員としての視察であれば「じゃ、11月以降ですね」で片付けていたかもしれない。でも、今回はなんとか地域を元気にしたいと活動している仲間と一緒、そんなことで引き下がるわけにはいかなかった。 「宿は確保できたんだから、住民サイドから情報を得よう!」ってことで、計画どおり町内に「潜入」してしまった。
町のある施設周辺をうろうろしていると、ひとりの技術者らしい人を見かけた。で早速思い切って「視察にいらっしゃったんですか」と訊ねた。「ええ、まぁ…バイオマス関係の…」この方は住民ではなく、ある自治体のエネルギー担当者だった。
「で、これからですか、施設を回られるのは」
「ええ」
・・・・・「あの、大変ぶしつけですが、視察に同行させていただけませんか、ご迷惑は決してお掛けしませんから、お願いします・・・」
「あぁー、はい、でも私の一存ではお答えできません…」当然のことである。
「えぇ、もちろんです。では、私から担当の方に事情を話し、お願いしますので、会わせていただけませんか」
「あ、じゃ、わ,わかりました」
と、自分の身に何が起こっているのか、よく理解できていないような表情で担当職員のところへ連れて行ってくれた。担当者に「突然ですみません。先日視察を申し込んだのですが、受け入れていただけませんでした。゛ても、なんとかこの町のエネルギー施設を視察させてもらえませんでしょうか、決して邪魔しませんので…」
少し、当惑した様子だったが、結局なんとか了解してもらい、同行させてもらうことになった。
ここから、今回の「視察の糸」が面白いように繋がっていく。
迷惑もかけ、邪魔もしながら…、発電施設を一通り廻り、その担当者や視察の方々から、ざっくばらんな自治体やエネルギー事業などの実情を聞く。結果必ずしも、すべての施設が明るい未来につながっているわけではないこともわかった。そして住民も諸手を挙げて賛成しているというわけではないことも、感じることができた。
おそらく今後は、多少の軌道修正を加えつつ、ちゃんと化石エネルギーに依存しない町づくりを進めていくことになるんだろうなと思った。
今回のように町の担当者の本音と、よその自治体のエネルギー事業の現実を両方聞けたというのは議員視察ではあまり考えられないことで、かなり有意義な視察となった。
(その詳しい話を知りたい方は、どうぞ事務所へ遊びにきてください)
気がつくともう昼飯どき、職員からすすめられるまま町の有名な「そば屋」で食事することになった。
店の人から、近くの水車小屋でそば粉を挽いている、と聞き「じゃ、水力発電はしていないんですか」と訊いてみる。すると「水力発電に興味があるウチの主人が、すぐ近くの分校にいますから、行ってみてください、喜びますよきっと…」
ということで食事の後早速そのご主人に会いに行く。
「地域をなんとかしたくて、ヒントをもらおうと新庄からやってきました」と一通りの挨拶と最上地方の現状を話す。すると、
「そうですか、では、これからいろいろご案内しましょう」ということになった。
僕らのクルマに同乗してもらい、「ブッチャケ話」を続けながら「町の実態」を披露してもらった。
彼との会話によって、メディアが取り上げる情報と、その町の現状とは必ずしも一致せず、むしろ報道から除かれた部分にその地域の苦悩と現実があるんだな、と痛感させられた。
とは言え、町の方向性はしっかりとしており、町主導で展開ししてきた会社・公社で約200人弱の雇用を生み出しているという間違いない「実績」がある。これは多少の課題は抱えている町(どこでもそうです)だとしても「スゴい」ことである。
その後彼と再会を約束し、僕たちが「視察」を終え宿に着いたのは、夕方6時近かった。彼はおよそ「半日」、嫌な顔一つせず、突然やってきた僕らに付き合ってくれた。心から感謝、である。
今回つくづく感じたのは、議員視察の「限界」だった。予め計画された道程を時間内に、まわるという窮屈さに加え、腹を割って話すなんていう精神的、時間的余裕が全く持てないということ、所詮その中での収穫しか得られないという現実だ。
昨年から何度かいろんな自治体や企業・団体を視察してきて、レベルとしてはかなり意義ある視察だったのではと思っていた。しかし今回の視察に比べればやはり、もの足りないものだったような気がする。
これからの議員視察は、目的をしっかり持った上で、もっと自由に動ける、より深みのある視察にすべきではないかと、「自由な視察」を経験してきて強く思った。
うーん、それにしても議員は「お金持ち」しか、やれない仕事なんだなって痛感するなぁ。
活動すればするほど、我が財布は悲鳴をあげるのだ。…とほほ。
…なんとかなんないかなぁ。
議員としての視察であれば「じゃ、11月以降ですね」で片付けていたかもしれない。でも、今回はなんとか地域を元気にしたいと活動している仲間と一緒、そんなことで引き下がるわけにはいかなかった。 「宿は確保できたんだから、住民サイドから情報を得よう!」ってことで、計画どおり町内に「潜入」してしまった。
町のある施設周辺をうろうろしていると、ひとりの技術者らしい人を見かけた。で早速思い切って「視察にいらっしゃったんですか」と訊ねた。「ええ、まぁ…バイオマス関係の…」この方は住民ではなく、ある自治体のエネルギー担当者だった。
「で、これからですか、施設を回られるのは」
「ええ」
・・・・・「あの、大変ぶしつけですが、視察に同行させていただけませんか、ご迷惑は決してお掛けしませんから、お願いします・・・」
「あぁー、はい、でも私の一存ではお答えできません…」当然のことである。
「えぇ、もちろんです。では、私から担当の方に事情を話し、お願いしますので、会わせていただけませんか」
「あ、じゃ、わ,わかりました」
と、自分の身に何が起こっているのか、よく理解できていないような表情で担当職員のところへ連れて行ってくれた。担当者に「突然ですみません。先日視察を申し込んだのですが、受け入れていただけませんでした。゛ても、なんとかこの町のエネルギー施設を視察させてもらえませんでしょうか、決して邪魔しませんので…」
少し、当惑した様子だったが、結局なんとか了解してもらい、同行させてもらうことになった。
ここから、今回の「視察の糸」が面白いように繋がっていく。
迷惑もかけ、邪魔もしながら…、発電施設を一通り廻り、その担当者や視察の方々から、ざっくばらんな自治体やエネルギー事業などの実情を聞く。結果必ずしも、すべての施設が明るい未来につながっているわけではないこともわかった。そして住民も諸手を挙げて賛成しているというわけではないことも、感じることができた。
おそらく今後は、多少の軌道修正を加えつつ、ちゃんと化石エネルギーに依存しない町づくりを進めていくことになるんだろうなと思った。
今回のように町の担当者の本音と、よその自治体のエネルギー事業の現実を両方聞けたというのは議員視察ではあまり考えられないことで、かなり有意義な視察となった。
(その詳しい話を知りたい方は、どうぞ事務所へ遊びにきてください)
気がつくともう昼飯どき、職員からすすめられるまま町の有名な「そば屋」で食事することになった。
店の人から、近くの水車小屋でそば粉を挽いている、と聞き「じゃ、水力発電はしていないんですか」と訊いてみる。すると「水力発電に興味があるウチの主人が、すぐ近くの分校にいますから、行ってみてください、喜びますよきっと…」
ということで食事の後早速そのご主人に会いに行く。
「地域をなんとかしたくて、ヒントをもらおうと新庄からやってきました」と一通りの挨拶と最上地方の現状を話す。すると、
「そうですか、では、これからいろいろご案内しましょう」ということになった。
僕らのクルマに同乗してもらい、「ブッチャケ話」を続けながら「町の実態」を披露してもらった。
彼との会話によって、メディアが取り上げる情報と、その町の現状とは必ずしも一致せず、むしろ報道から除かれた部分にその地域の苦悩と現実があるんだな、と痛感させられた。
とは言え、町の方向性はしっかりとしており、町主導で展開ししてきた会社・公社で約200人弱の雇用を生み出しているという間違いない「実績」がある。これは多少の課題は抱えている町(どこでもそうです)だとしても「スゴい」ことである。
その後彼と再会を約束し、僕たちが「視察」を終え宿に着いたのは、夕方6時近かった。彼はおよそ「半日」、嫌な顔一つせず、突然やってきた僕らに付き合ってくれた。心から感謝、である。
今回つくづく感じたのは、議員視察の「限界」だった。予め計画された道程を時間内に、まわるという窮屈さに加え、腹を割って話すなんていう精神的、時間的余裕が全く持てないということ、所詮その中での収穫しか得られないという現実だ。
昨年から何度かいろんな自治体や企業・団体を視察してきて、レベルとしてはかなり意義ある視察だったのではと思っていた。しかし今回の視察に比べればやはり、もの足りないものだったような気がする。
これからの議員視察は、目的をしっかり持った上で、もっと自由に動ける、より深みのある視察にすべきではないかと、「自由な視察」を経験してきて強く思った。
うーん、それにしても議員は「お金持ち」しか、やれない仕事なんだなって痛感するなぁ。
活動すればするほど、我が財布は悲鳴をあげるのだ。…とほほ。
…なんとかなんないかなぁ。
スポンサーサイト
| Home |