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2008.10.26
地方再生は可能なのか
世界経済、国の財政や政治、そして惨憺たる地方の惨状を考えてみても、今後地方が生き残っていくために、今、自治体合併を選択しなければならないことは大抵の住民は理解していると思う。
数年前に合併した、ある自治体幹部職員が「間違っても合併すれば明るい未来があるなどとは、(住民には)説明しないように…良くて現状維持、今より良くなることは考えられません。…でも合併しなければ、もう地方の自治体は成り立たないのです…」と神妙に語った表情はいつも脳裏から離れることはない。
合併しても、しなくても厳しい未来になるのならば、しないほうがいいのでは、と思うかもしれないが、少しでも「悪くならない」選択をすべきなのが、今、なのてはないか。
「お前は、子どもたちに明るい未来を、って議員になったんじゃないのか!」
という、お怒り、お叱りの声も飛んできてもおかしくないが、いろいろ調べていくと、現状は単独で生き残ることはほとんど困難のようだ。もはや、周辺町村にとっては残念で悔しく本当に辛い(合併という)選択しか残されていないように思う。
こんな状況の中で、本当に未来を見据えた地方再生は可能なのだろうか。
合併が進んだとしても、従来の仕組みや価値観がそのまま残るような地域では、今までの(こんな状態にしてしまった)悪しき流れを断ち切り、生まれ変わることはできないだろう。
合併して変化した部分が、行政区域と特例債を含めた予算規模、ぐらいの程度であれば、市の政策にも盛り込まれいてる中心市街地、農業、工業の活性化を本当に実現し、医療、福祉、教育を充実させることなどは、絶対にできるはずがない。
では、どうなっていけば、地方再生への道が拓けるのだろうか。僕なりに考えてみた。
まず、政治家の意識を変える、もしくはしっかりした理念を持つ政治家を選出すること。政治家は社会全体を中長期的に視野に入れ積極的に課題解決に向けた活動のできる人物にならなければならないし、有権者は間違っても「短期的視野で短期的利益」を得るため、従来どおりの妄信的で無責任な選択をしてはならない。
次に官僚の不正に対して厳しい罰則を設けること。そして政策立案者にも本来の「責任」を全うしてもらうために、政策ごとに担当官僚を明確にさせる。さらに法案通過させた代議士、議員の「責任」を明確化させる。もちろん成果を挙げた場合には評価する制度があってもいい。
つまり政治を改革し、国のシステムを全面的に見直し、全てに責任を持たせ、機能していない無駄な機関を統合廃止し、スリム化する。これが、何より先に取り組むべきことである。そうしないと、未来へのツケがどんどん膨らんでいくことになる。
同じような作業を「県」でも行い、「県」や「道州制」の有無についても有権者が真剣に選択できるようにする。実質的に市町村を牛耳る「国」や「県」の中で、この改革が実現しない限り、地方再生などは「夢のまた夢」ということだと思う。
僕はよく議会で、市職員定数について削減を要望しつつ確認をしているが、職員の業務は国や県からの、それもそれぞれのいろんな部署から依頼される調査・報告書作成に、かなりの時間が費やされているという現実を知った。その上、今回の「後期高齢者医療制度」のように二転三転する未完成の制度に翻弄されながらも、懸命に対応し続けなければならない市役所の現状に、愕然とした。
「これじゃあ、僕の要望など通るわけがない…」と。
要するに「国」が変わらなければ「地方」は、変われ、ないのだ。
「国」は地方の自治体に「合併」を強いる前に、自分たちの「意識変革」をすべきだし、自分たちの機能していない部分の「合併・廃止」を、最初に、進めるべきだ。
このまま、自分たちの血を流すことなく、地方の自治体合併を強引に進め、地方への財政負担が一時的に軽減されることがあるとてしても、その先の、「日本丸」の針路には、想像をはるかに越える「巨大な氷山」が待ち受けているような気がしてならない。
「地方再生は可能か」の「自治体編」は後日に
合併しても、しなくても厳しい未来になるのならば、しないほうがいいのでは、と思うかもしれないが、少しでも「悪くならない」選択をすべきなのが、今、なのてはないか。
「お前は、子どもたちに明るい未来を、って議員になったんじゃないのか!」
という、お怒り、お叱りの声も飛んできてもおかしくないが、いろいろ調べていくと、現状は単独で生き残ることはほとんど困難のようだ。もはや、周辺町村にとっては残念で悔しく本当に辛い(合併という)選択しか残されていないように思う。
こんな状況の中で、本当に未来を見据えた地方再生は可能なのだろうか。
合併が進んだとしても、従来の仕組みや価値観がそのまま残るような地域では、今までの(こんな状態にしてしまった)悪しき流れを断ち切り、生まれ変わることはできないだろう。
合併して変化した部分が、行政区域と特例債を含めた予算規模、ぐらいの程度であれば、市の政策にも盛り込まれいてる中心市街地、農業、工業の活性化を本当に実現し、医療、福祉、教育を充実させることなどは、絶対にできるはずがない。
では、どうなっていけば、地方再生への道が拓けるのだろうか。僕なりに考えてみた。
まず、政治家の意識を変える、もしくはしっかりした理念を持つ政治家を選出すること。政治家は社会全体を中長期的に視野に入れ積極的に課題解決に向けた活動のできる人物にならなければならないし、有権者は間違っても「短期的視野で短期的利益」を得るため、従来どおりの妄信的で無責任な選択をしてはならない。
次に官僚の不正に対して厳しい罰則を設けること。そして政策立案者にも本来の「責任」を全うしてもらうために、政策ごとに担当官僚を明確にさせる。さらに法案通過させた代議士、議員の「責任」を明確化させる。もちろん成果を挙げた場合には評価する制度があってもいい。
つまり政治を改革し、国のシステムを全面的に見直し、全てに責任を持たせ、機能していない無駄な機関を統合廃止し、スリム化する。これが、何より先に取り組むべきことである。そうしないと、未来へのツケがどんどん膨らんでいくことになる。
同じような作業を「県」でも行い、「県」や「道州制」の有無についても有権者が真剣に選択できるようにする。実質的に市町村を牛耳る「国」や「県」の中で、この改革が実現しない限り、地方再生などは「夢のまた夢」ということだと思う。
僕はよく議会で、市職員定数について削減を要望しつつ確認をしているが、職員の業務は国や県からの、それもそれぞれのいろんな部署から依頼される調査・報告書作成に、かなりの時間が費やされているという現実を知った。その上、今回の「後期高齢者医療制度」のように二転三転する未完成の制度に翻弄されながらも、懸命に対応し続けなければならない市役所の現状に、愕然とした。
「これじゃあ、僕の要望など通るわけがない…」と。
要するに「国」が変わらなければ「地方」は、変われ、ないのだ。
「国」は地方の自治体に「合併」を強いる前に、自分たちの「意識変革」をすべきだし、自分たちの機能していない部分の「合併・廃止」を、最初に、進めるべきだ。
このまま、自分たちの血を流すことなく、地方の自治体合併を強引に進め、地方への財政負担が一時的に軽減されることがあるとてしても、その先の、「日本丸」の針路には、想像をはるかに越える「巨大な氷山」が待ち受けているような気がしてならない。
「地方再生は可能か」の「自治体編」は後日に
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baku
現実から目をそらすことなく、いい選択をしていかないと、この先かなり厳しいかなと思うのです。とにかく最上全域に光が差し込むようになんとか頑張ってみます。
2008/10/28 Tue 09:53 URL [ Edit ]
新庄の下のほうの住民
ごくろうさまです。
合併なかなか進みませんね。時間が迫っています。
市長もニコニコしてないで合併に反対する町村に対して強く出たほうがいいと思う。
鶴岡市は三川町に対して「ゴミと消防は自分らでやれ」と強硬手段に出て批判されました。そういう強硬手段に出るのは辞めましょう。
それでですね、新庄市からいい加減、最後通告めいた呼びかけを行うのはどうかなと思います。
・新庄市は合併に前向きな真室川町と鮭川村と戸沢村とで先行合併することで今後、協議を重ねる。
・金山町、舟形町、最上町に関しては自立できるように頑張ってほしいが、今からでも考えが変わって合併に参加したいと思えば協議に加わることが出来る。でも残された時間はかなり少なく、最後のチャンスだと思っていただきたい。
・大蔵村も時期早尚と言う事であったが、どの辺が時期早尚なのか理由を出来れば聞かせていただけるとありがたい
・万が一、自立を選択した後に急激に財政が悪化したから新庄と合併させてくださいと頼まれても、借金が莫大に膨らんだ後の状態では新庄市としては断じてこれを断る。当該町村の住民から何を言われようが新庄市としてはこれを断る。責任は自立を選択した首長と議員を選んだ住民が取らなければならないからです。
・大蔵村も財政が悪化した際の責任は首長と議員を選んだ住民がお取りください。
これを確約するかどうか町村議会に持ち帰っていただいたらどうだろう?
町村民あげて真剣に議論すると思う。
時間がないんだからこれくらい強硬手段に出ないと、危機意識は出ないし先に進まないと思います。
町立病院も維持できず、中学校は2校持てず、人口のわりには面積が広く、町営バスも毎日走らせられない自治体がこの先自立できるのか?
心配です。
合併なかなか進みませんね。時間が迫っています。
市長もニコニコしてないで合併に反対する町村に対して強く出たほうがいいと思う。
鶴岡市は三川町に対して「ゴミと消防は自分らでやれ」と強硬手段に出て批判されました。そういう強硬手段に出るのは辞めましょう。
それでですね、新庄市からいい加減、最後通告めいた呼びかけを行うのはどうかなと思います。
・新庄市は合併に前向きな真室川町と鮭川村と戸沢村とで先行合併することで今後、協議を重ねる。
・金山町、舟形町、最上町に関しては自立できるように頑張ってほしいが、今からでも考えが変わって合併に参加したいと思えば協議に加わることが出来る。でも残された時間はかなり少なく、最後のチャンスだと思っていただきたい。
・大蔵村も時期早尚と言う事であったが、どの辺が時期早尚なのか理由を出来れば聞かせていただけるとありがたい
・万が一、自立を選択した後に急激に財政が悪化したから新庄と合併させてくださいと頼まれても、借金が莫大に膨らんだ後の状態では新庄市としては断じてこれを断る。当該町村の住民から何を言われようが新庄市としてはこれを断る。責任は自立を選択した首長と議員を選んだ住民が取らなければならないからです。
・大蔵村も財政が悪化した際の責任は首長と議員を選んだ住民がお取りください。
これを確約するかどうか町村議会に持ち帰っていただいたらどうだろう?
町村民あげて真剣に議論すると思う。
時間がないんだからこれくらい強硬手段に出ないと、危機意識は出ないし先に進まないと思います。
町立病院も維持できず、中学校は2校持てず、人口のわりには面積が広く、町営バスも毎日走らせられない自治体がこの先自立できるのか?
心配です。
2008/11/01 Sat 00:04 URL [ Edit ]
BAKU
いつもありがどさまです。
僕も、市長には「強いイニシアティブ」が必要では、と言っているんですが、
「相手(首長?)の状況もあるし…」と言う答えでした。
でも、これからすぐにでも、もうひとアクションは絶対必要だと、思います。
地理的に見ても最上はひとつになれば、かなりの無駄を削ることが可能だと思いますし、その分を大切な事業に回す事だって可能になると思うのですが…。
頑張ります。
僕も、市長には「強いイニシアティブ」が必要では、と言っているんですが、
「相手(首長?)の状況もあるし…」と言う答えでした。
でも、これからすぐにでも、もうひとアクションは絶対必要だと、思います。
地理的に見ても最上はひとつになれば、かなりの無駄を削ることが可能だと思いますし、その分を大切な事業に回す事だって可能になると思うのですが…。
頑張ります。
2008/11/05 Wed 11:38 URL [ Edit ]
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