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2009.10.12
Aちゃんの「結婚式」
10日に、Aちゃんの結婚式があった。格式ある料亭の和風な大広間での披露宴は、落ち着いていて、なごやかで、二人の思いがこもった素晴らしいものだった。
僕は、その新婦側の祝辞を仰せつかったわけだが、実は頼まれた時点から一つだけ「不安」なことがあった。それは、僕が昔から「涙もろい」ってことだった。
つまり僕は、人一倍の「泣き虫」なのだ。
本を読んだり、映画を見たりして、ちょっとでもグッとくる場面になると、すぐ涙腺が決壊してしまう。ひどい時には、テレビで盲導犬の番組をチラッと見ただけで、ドドドーンときてしまうのだ。だから「パンパース付きメガネとか、あったらいいなぁ、そうすれば気付かれずに済むのに…」などと、いつも考え、それが製品化されることを切に願っている一人なのだ(誰も願ってないか、そんなこと・・はは)。
式が始まり、新郎側のとうとうと流れるような素晴らしい祝辞が終わって、あっという間に僕の番がやってきた。
「ん、心拍数も上がっていないし、大丈夫だな今日は、落ち着いてもいるし…」
と、落語で言えば「枕」の部分をフツーに話し始めた。司会の方が「新婦友人」の僕を、市議会議員と紹介しちゃたので、新庄市の財政などの話を一通り硬めに話させてもらい、その際もまだ、大丈夫だと確信していた。
しかし、新婦の話に移るにつれ、だんだんと「仮装大賞(テレビ番組)」の得点盤のように、徐々に決壊警報の数値が上がってきているのに僕は気付いた。
「おっ、来たなぁ、でも、今日はこの辺までだ、はは。今回だけは、涙腺野郎の思い通りには絶対させないぜ!」と決意し、話を続けた。
しかし、次の瞬間「得点番」に突然、異変が起きた。
「アレッ?」
今まで経験したことのないような恐ろしい勢いで、点数が上がり始めたのだ。
「ど、どうした!さっきまであんなに調子良かったじゃないかぁ…オイッ涙腺、涙腺ちゃん、涙腺様ぁ~っ…や、やめろぉ~っ!!」
そのあと点数が、得点番を突き抜けるのに、あまり時間は要らなかった。
結果、それまでなんとか繋げていた話は、突然10秒ほど(スピーチの10秒は長いです)詰まってしまい、慌てて「早く、〆の言葉を探さなきゃ」ってことになり、おめでとう!って「つぶやいて」…祝辞を終えた。…ボロボロだった。
「なんでオレって、こうなんだろうなぁ。祝辞一つもまともにできない…」
せっかく大役を任されたのにと、自責の念でいっぱいの祝辞だったが、新婦だけは化粧が溶け出すほど涙を流してくれていたので「ま、いいか」と、ずくに気分を変えて美味しい料理をポンポン口に放り込んだ。
歴史を感じる落ち着いた広間の座敷での披露宴、笑い、泣き、あっという間の2時間だった。本当にいい披露宴だった。
で、涙腺トラブルのため、言えなかった一言を、ここで。
何があっても・・・・「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」
だいじょうぶだよ。
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まさに涙あり笑いあり…とはこの事なんだと体感できた、披露宴でした
もちろん私はパパに祝辞をお願いした時から泣く覚悟は固めてた訳で。。だから、着付けの先生にも『ハンカチ胸元に挟んでね』と言ったのに、いざ入場してから胸元みたらないじゃないですか
それでもパパの祝辞は始まり、『もうおしぼりしかない』と腹をくくり聞いていました。意外と淡々と語るパパ…こりゃおしぼりまで行かないか。。と思っていたら、突然の詰まり。。あの10秒後のダム決壊はほぼ同時でしたね(笑)
で、もうダメだ、おしぼりーっっと思った瞬間、新郎M氏が袂から私のハンカチを差し出してるじゃないですか
先生が入れ忘れたハンカチをちゃんと持っててくれた、M氏。こいつら泣き虫二人組だってちゃんと分かってたみたいです(笑)
でも、見直しちゃったね
パパも私も泣き虫でよかったです
ちなみにパパの事務所開きも二人で号泣(笑)まだ当選してないって。。(爆)
そんなんも、アリだよね?
素敵な温かい披露宴にしてくれて、ありがとう
パパは最高の友達です
もちろん私はパパに祝辞をお願いした時から泣く覚悟は固めてた訳で。。だから、着付けの先生にも『ハンカチ胸元に挟んでね』と言ったのに、いざ入場してから胸元みたらないじゃないですか


で、もうダメだ、おしぼりーっっと思った瞬間、新郎M氏が袂から私のハンカチを差し出してるじゃないですか


でも、見直しちゃったね

パパも私も泣き虫でよかったです
ちなみにパパの事務所開きも二人で号泣(笑)まだ当選してないって。。(爆)
そんなんも、アリだよね?
素敵な温かい披露宴にしてくれて、ありがとう
パパは最高の友達です


2009/10/13 Tue 21:42 URL [ Edit ]
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