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2010.04.10 「痛風」
 数年前から「痛風」の恐怖に怯える日々だったが、あるときから全く発症しなくなった。

 
 いつブログで公表しようか大分前から考えていたが、せめて1年くらいは模様をみないとと書くのを控えていた。でも、もうすでに2年目に突入し数ヶ月も経過しているし、世の中の痛風で陰鬱な日々を送っている方を少しでも多くお助けしたいと、今回「発表」に踏み切った。

 頻繁に発症していた当時は、周囲の方々からよく「ンメものばり食ってからよ!」と皮肉を言われたものだ。そんな方々のように「不味い」食べ物ばかりを選んで口にするような習慣はなかったが、昔から「美食家」とは程遠い食生活をしてきたことは間違いない。大学時代などはお金がなくなると実家からのミソとコメだけで、バイト代の支給日まで食い繋ぐこともよくあった。でも、それが美味しかったんだなぁー、とっても。
 結婚してからも「美味しいもの食べた時に感じる至福の喜び」を一度も感じたことのないという女房がテキトーに作る料理(エサ?)しか口に出来なかった。だから、たま~に外食で至福の喜びを味わうくらいの生活だった。
 そんな食生活を、ほとんど変わらずに続けているのが、現在なのである。
 
 1年数ヶ月前のある会合の酒宴で、痛風に怯えながらお酒を控えめに飲んでいる僕に、程好く酒焼けをした先輩が近寄ってきた。
「なに、ちびちびやってんなぁ、ほれ、グッといげっ」
「いやっ、俺、痛風なんで…」
「なに?俺だってずっと前から尿酸値高くて痛風ってば、痛風だ。んでも全然痛ったぐなんねぜー。」
「えーっ、本当っすか。何か特効薬でもあるんですか?」
「ん?なんもね。」
「・・・・何もなくて、痛風治るわけないじゃないですか。」
「それが、あんなよ…なんぼ酒飲んでも大丈夫だぁ。」
「何っすか、それ?」

「水だよ、水。水分いっぱい摂れーっ。それだげで、発症しねがら。」

 はじめはこの先輩、僕に酒を飲ますためにいい加減なことを言ってんだろうと思った。しかしその理由を聞くうち次第に「もしかして、本当に有効かも」と思えてきた。
 そういえばと、主治医が痛風にはいろいろ原因はあるが、主に排泄障害が原因になっていることが多いと話してくれたことを思い出した。そうか、水分を多く摂取すれば通常どう考えても「おしっこ」の回数は増える。もしかすると体内の余分な「毒素」みたいなものは「おしっこ」で対外に出されるということか。よし、やってみる価値はありそうだ。

 と、その日の夜から「水分補給」をまめにするようにした。それまでは若い時分に体重制限のあるスポーツをしていたこともあり(今は現役当時より20kgも増量しているが…)、余分な水分は摂らないよう心掛けていた。だから大して尿酸値が高くなくても発症していたのかなと、とにかく家でも外出先でも出来るだけ水分を摂るようにした。

 その結果、1年以上も発症していない。

 これから、活動を休止していた「痛風の痛み」がドーンとまとめてやってくるのかもしれないが、今のところそのような不穏な気配は全くない。
 でも最後に先輩が加えた言葉には、重みがあった。

「アルコール入りの水分は、別だからな。」





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