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 先日、山形大学の先生をしている友人と飯豊町に出かけた。
飯豊町は、散居集落で全国的にも知られる景観のすばらしい町である。友人によると町職員のレベルが高く、以前から行政内容が高く評価されている自治体なのだそうだ。


 僕らは「道の駅いいで」で松原地区の皆さんと待ち合わせした。約束の時間より早く着いたので食事をし、施設内をゆっくり見て回った。平日にもかかわらず、駐車場には普通車はもちろん、バスやトラックなどの大型車も多くあり、物産コーナーは、まるで夕方のスーパーマーケットのように賑わっていた。
 内陸から日本海へ抜ける街道沿いにあるとは言え、113号線という三桁の国道である。この道の駅の混みようは、尋常ではなかった。平日でこのような状態なら、休日などは大変なことになるのだろうと、少し心配になった。

 この道の駅がある松原地区に足を運んだ理由は、先月初めわざわざ新庄まで来ていただき、豊富にある「水」をなんとか地域のために利用したいとの相談をいただいたからである。そこで今回、現地の「水力発電利用」の可能性を調査してみようとお邪魔することになった。候補地は白川ダムからの県の用水路から町の用水路に注ぎ込む落差約20m、水量約0.3tの水路である。僕の計算では設置する装置にもよるが20~30kw/hの発電が可能なことがわかった。問題は、この電力をどのような方法で地域に役立てるかである。電力会社への売電だけでは、持続可能な地域再生にはつながらない。その辺りがしっかりと固まれば、雪深い飯豊町は、自前の再生可能なエネルギーを獲得した町として、一躍日本のトップランナーとなるはずである。

 1911年にアメリカのフォード社が自動車の大量生産を開始してからちょうど100年、ガソリン自動車の役割は終わりを迎えようとしている。これからは、電気や水素で走る自動車に移行し、おそらく農耕機なども脱石油燃料化していくだろう。

 識者によると、急峻な地形と降水量の多い日本では水力発電が有効で、そのポテンシャルは原発10数基分に相当するという。巨大なダムを作って発電する従来の水力発電のイメージではなく、環境に配慮した発電設備を全国のいたるところに設置し、それを産業に利用できれば、おそらく地方が変わり、日本全体が変わるかもしれない。

 鳩山政権は「コンクリートから人へ」という看板を掲げ公共事業の見直しをしているが、今こそ地方が持続可能な地域となれるような「人のためのコンクリート」としての、地域再生公共事業にシフトしていくべきではないのか。
 今までは巨大公共事業となれば、中央の大手ゼネコンが仕切っていた。しかし地域の小さな公共事業であれば、地元業者主導で手掛けることができる。持続可能な地域にするための小規模事業を数多く請け負うことで、公共事業激減にあえぐ土木建設業もなんとか、持ちこたえてもらえるのではないか。

 だから一刻も早く、政府は対応すべきである。ムダな予算を削り、そのこそぎ落した予算を新しい公共事業に回す作業を同時にする必要がある。もう地方も土木建設業界も待ったなしの「惨状」なのだ・・・。

 繰り返しになるが、「豪雪」は解ければ「力強い水」になる。その豪雪によって長い間過酷な生活を強いられてきた地域が「水の力」で再生できるとすれば、住民に与えるインパクトは凄まじいものになる。そのインパクトは「住民の誇り」と「地域力」を醸成させ、やがて子どもたちの生きる明るい未来へ繋がっていく。

 エネルギー溢れる松原地区の皆さんと現場を見、ミーティングを終え、聳え立つ飯豊連峰に目をやりながら、このようなそう遠くない未来を想像しつつ、帰路に着いた。

飯豊町の皆さん、是非これからも、応援させてください。

…新庄市も頑張らないと。





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