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故三条正美さんの「新庄・昔の街並み」

 懐古的なことばかり書くようだが、最近妙に、昔の街が持つエネルギーや魅力が一体何なのか気になっている。だからずっといろいろと古い写真を見つけてきては、街なかに貼り付けて楽しんできた。
 今の商店街は、残念ながら昔のようなエネルギーも魅力も殆んど感じられなくなってしまっている。どうしてこんな風になってしまったんだろう…。
 その要因は数々あるだろうが、1964年の東京オリンピックを境に、日本全体が急速な近代化の波に飲み込まれ、農業、工業、商業など全てにおいて驚異的なスピードで成長してきた事も大きな要因だろう。
 その結果、経済的には豊になりはしたが、社会的には多くの大切なものを失ってきた。それとは逆に、家庭や街には必要をはるかに越える大量の「モノ」「情報」が溢れてしまった。
 以前友人が、みんな「身の丈に合った」生き方をすべきだ、テレビだって一家に一台で充分だし、クルマだってそうだ、としみじみ言っていたのを思い出す。
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アーケード・この街にはちょっと大きすぎたかな。

 新庄は、雪や雨が多い。だからアーケードは昔も現在も、道行く人にとっては大変ありがたい設備である。ただ景気のよかった頃は街なかも人通りが多く、これ位のアーケードや街並みが必要だったのかもしれない。 
しかし、今はもう幅が半分ほどでもいいし、北本町のものはだいぶ老朽化していて、もってあと何年という状態だ。
 もし造り直す事があれば是非、下の写真を参考にしていただきたい。背伸びせず身の丈に合った造りであれば経済的負担も少なくてすむし、道路に駐車スペースも出来て便利じゃないか、などと勝手な事を考えている。

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GW中に行った弘前公園近く、昔の「アーケード」?

もしかすると身の丈に合った事を、こつこつと積み上げていく事が、街のエネルギーにもなるし、魅力にも繋がるのではないだろうか。
 これからは、ただ大都市の真似事をするのではなく、品格あるわが町の、気候、風土、「財政状況」などを考慮して、「身の丈」に合った「モノ」「コト」をつくり上げていけばいいんじゃないかな、次の世代のためにも、きっと。

というわけで、地元有力者の皆様、よろしくお願いします。


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