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 新庄まつりが終わって、まだ味覚まつりまでは、余裕があると別の方面に目を向けていたら、あっという間に当日になり、おっという間にお開きとなった。
 当日の朝まで、本気の雨だった。僕が担当しているのは、味覚まつりの中の「味覚」とは全く関係のない、むしろそれ以外の感覚に関連するようなイベントだ。今回で何度目になるのか忘れたが「道路にお絵かきやってみよう!」は、今日のこの天候じゃムリだな、と玄関で足をスニーカーに差し入れるとき、溜息が出てしまった。
 春に上京したとき、外資系のIKEAでカラフルなチョークを見つけ、大量に買い込んできたのに、これで子どもたちに思いっきり絵を描いて欲しかったのに・・・残念だなぁ。
 と意気消沈していたら、8時前に雨は止み、日も差しはじめた。でも路面はビチョビチョでチョークでお絵かきするには、かなり厳しいコンディションである。

「お天道さま、早く、なんとか乾かしてください、お願いします。明日からずっと雨でもいいですから(良かねぇけど)・・・。」と、空に手を合わせていたら、なんと願いがかなったかのような青空と熱すぎるほどの日差しが出てきた。天空の神さまが、
「おぉー、下界の《てるてる坊主》のようなヤツ(俺)が、アタマ光らせて懇願しておるのー。じゃ、しょーがねーから雲をどけてやろーかな、ほれっ。」
 まるで、そんな晴れ方だった。朝10時「道路にお絵かきやってみよう!」のスタートだ。僕の願いを聞き入れてくれたかは、どうでもいいが、路面もウソみたいに、ビシッと乾いてくれた。

 「さぁ、皆さんお待たせしました。《道路にお絵かきやってみよう!》のスタートです。大人も子どもも、今日一日限り、思いっきり道路に絵を描いて見ましょう!」と拡声器で声を張り上げると、あちこちから親子が道路になだれ込んできた。
 その姿に、「よしっ、やった!」と心の中でガッツポーズした。スタートから30分も経たないうちに100人以上の子どもたちと、むかし子どもだった大人たちが道路にしゃがんで黙々とチョークを走らせ始めた。
 北本町十字路からスタートした「お絵かき」は、ビッシリと数々の名作を残しながら道路を進み、3時前にはこらっせ新庄前までの約100メートルが「アートストリート」になった。

 その後、県の道路清掃車が「黒板消し」の役割を引き受けてくれ「秋の日の夢」は、跡形もなく消えた。今回も快く協力してくれた最上総合支庁建設部の皆さん、本当にありがとうさまでした。かっこよく作業をする「はたらくくるま」に、沿道の子どもたちの目は釘付けでした。是非次回も、ご協力お願いします。

 トイレに行った時間を除けば、8時半から夕方の4時過ぎまで立ちっぱなしの「お絵かき」だったが、子どもたちが、喜んでくれたので、足腰へのダメージは、全くなかった(ウソ)。まずは今回もなんとか成功したのかな・・・。
 この子どもたちが大人になったとき「あの時、道路にお絵かきしたよね」と、頭の隅にでも記憶して、次の子どもたちにつなげてもらえれば、僕にとってこれほどうれしいことはないのだが・・・。

 最後に、ゴミの話である。

 今回の味覚まつりも、例年通り大変賑わった。多くの人出があった、ということは「大量のゴミ」が出るということである。しかし、商店街に数ヶ所設置された「分別ゴミステーション」と、巡回する清掃作業スタッフの効果によって、路上のゴミは激減した。これはあまり目立たないことだが、大いに評価されるべきことである。新庄まつり後のゴミのことを考えると、味覚まつり翌朝のゴミ量の少なさは、雲泥の差があった。やればできるのだ。
 是非、来年の新庄まつりには「ゴミゼロ」を実現させたいものである。


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