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 来年春に統一地方選があります。その際に立候補しようと準備をしている方々もいらっしゃると思います。選挙準備も大変だとは思いますが、是非議員としての知識をも、前もって準備願いたいと思います。

 なぜ、そんな生意気なことを言うのかというと、僕の苦い経験からの思いなのです。理念と情熱は、立候補なさるのですから、しっかりしているはずです。しかし議会のルールや仕組み、さらに法や条例などをある程度頭に詰め込んでおかないと、当選して、さぁ活動!となった時に大変なことになるかもしれません。先輩議員から様々なことを教えてもらえますが、今地方制度自体が、どんどん変化しています。改革の速度が速すぎて、ちょっと気を抜いているとすぐに置いていかれてしまうような感じなのです。まぁ、それにも気付かず従来の「議員活動」をなさっている現役の方もいるようですが、おそらくそれは「住民福祉向上」には程遠い動きになっている可能性もあります。
 しっかりとした「見識」をもって活動をしていかないと、なんのために議員になっているのか、よく解らなくなってしまいます。僕も、2007年に多くの方々から負託を受けて当選させてもらいました。しかし、議会や議員の役割を充分には理解できていませんでした。そこから慌てて、全国の議員研修やセミナーに参加し、そこで出会った各地の議員の方々と勉強などをして、知識を蓄え、今なんとか議員としての活動ができているわけです。
 そのスタートが、もっと早ければ、もっとその時間を別のことに回せたのではないかと、いま強く後悔しているのです。ですから「新人候補」の皆さんには、前準備をして置いていただきたいと切に思うわけです。
 先日、24日に新庄市議会は、議員定数を削減する方向で議論することが全員協議会で確認されました。僕は、削減には異論はないのですが、これから議会の責任と役割がどんどん増大していくことや、削減の結論を出すまでに、市民との意見交換などの充分なプロセスを踏んでいないこと、そして次回の選挙で「新人の若い」候補が当選しにくいこと、などを理由に「現状維持」に賛成しました。

 たとえ市民の多くが、削減を望んでいても市民に明確に説明できるような「削減の根拠」をもっていなければ、それはやってはいけないのです。それには議会の役割と責任、議員の役割、職務を明確にしておかなければなりません。まずは議員としてどこまでが公式な仕事で、どこまでが非公式なのかを線引きをするなどの基本的なことを検証しなければなりません。
 そして、市民福祉向上のため議会が充分に機能するためには何人が必要なのかを、検証議論しなければなりません。会津若松市では、充分な議論を市民を交えて議論し、現状どおりの「定数30人」としました。めまぐるしく変化する社会状況や増大する議会の責務をきちんと果たすために「削減」は難しいと判断したわけです。
 会津若松市議会は「機能する議会」を最優先に考えたのです。

 残念ながら、当市議会は「削減」の方向で議論することになりました。今回の市議選からの削減が市民のためになるとは、僕には到底おもえません。
よく他の議員からは「お前は《定数削減》を公約したべやー!」と言われます。
それは間違いありません。
その当時の僕の知識では、そういう結論だったのです。軽薄だったと思います。
でも、今は違います。
市議選で複数の新人が立候補し、定数削減で「入り口」が狭まれば、親などからの引き継ぐ地盤があれば別ですが、彼らの当選は相当困難になります。
「もっと若い人を」の市民の声は反映されなくなる可能性が大きいのです。そんな可能性があれば「反対」するのは当然ではないかと思います。真に新庄のことを心配する市民の思いと逆行するような流れであれば、たとえ4年前に公約としていても、僕は「今は」反対します。まずは新人の議員を増やしてから「削減」に着手すべきです。

「過ちを改めざる これを過ちという」間違いをしない人はいない、それを改めない、それが間違いなのだ。と孔子は説いています。

 立候補を決めている新人の皆様、僕の力が至らないこともあり、残念ながら「削減」の方向になるようです。おそらく厳しい選挙戦になると思います。お互い、精一杯フェアーに、頑張りぬきましょう。



 
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