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 相変わらず「反転」したような社会の中で早朝からゴミを拾っているわけだが、一向に路上のゴミは減らない。特にタバコの吸い殻は以前よりも多く感じられる。どうしてなんだろう…。
 とにかく、夜が明けたら街に出てコツコツとゴミを拾う。拾いながらいろんなことを考える。最近ではケーサツから「職質」されることもなくなったが、僕の姿を初めて目にした人は、やはり「違和感」を持つだろう。僕自身、スーパーバッグを片手に車道中央をうつむきながら黙々とゴミを探している人がいたら、「アブナイ人」だと思うに違いない。
 でも、車も人もほとんどいない早朝でないと、ゴミはちゃんとは拾えない。だからいくら変人と思われようが早朝にやる。

 「察し」のいい市民からは「ありゃ選挙のためのパフォーマンスだべ」と言われているらしいが、その通りである。僕は、その「パフォーマンス」とやらをやる、と決めたから「コツコツと」やっているのだ。またある市民からは「議員としてやるべきこととは違う」と。それについては「プライベートな時間をちょっと早く起きて使っているわけだから、これくらいは自由にさせてよ」と言わせて欲しい。もう政治家としての道を歩み始めたのだから、何を言われても結構だが、寝る時間を少し削って好きなことをやるくらいは、なんとかお許しいただきたいものだ。
 それでも「いや、ダメだ、許さない」とおっしゃるなら、日々誰かがゴミを散らかすわけだから、僕の拾う分だけでも、その許せない方々に是非毎日拾っていただきたい。

 なんだかんだと言われながらも間もなく2年目に入るが、はじめの頃は何者かが捨てたゴミを拾いながら「サルじゃないんだから…」などと腹立たしく思っていた。また市指定のゴミ袋を鋭いクチバシで突っつき、中の生ゴミを食い散らかすカラスにも「いい加減にしやがれ!」とゴミ取りバサミを投げつけたこともあった。散歩のわんこは、自分のウンチを片付けるなんてことは、相当な訓練を受けてても…ムリだろう。実際そんなことをしていないのに例えてしまったサル君には申し訳ないが、でも、もう今はそんな風には思わない。僕の頭の悪さを披露してしまうようで恥ずかしいのだが、約1年コツコツやってようやく気がついた。

 全ては、ヒトがいちばんいけない、ということ。

 世界中が震え慄くような原発事故を起こしておきながら、未だに原発に固執しようとしている国や電力会社、それを後押しする学者やマスコミなどの姿勢を見ると、ヒトの中でもことさら手に負えないのが「政治バカ」「専門バカ」「学歴バカ」どもである。地球上にコイツらの脳ミソほど危険なモノはない。驕り昂ぶり過ぎて、脳が「メルトダウン」を起こしている。

 おそらくヒトの大部分は、自然に畏敬の念を持ちながら、謙虚に生きている。
 サルもカラスも、そしてわんこもみんなそれぞれに、慎ましやかに生きている。

 地球をメチャクチャにすることができるのは、人間だけだ。この地球上で多様な生物が生きのびるためには、人間は滅びた方がいいのかもしれない…。
…でも、できれば新しい価値観を持ったこれからのヒトタチだけでも、この星の上で、なんとか棲み続けさせてもらえないだろうか。

などと、考えながらゴミを拾う日々である。





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