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  政府と原発関連の企業などは、どうしても大飯原発を再稼動させたいようである。
僕は日本国家として本当にその選択でいいのかと、不安を通り越して「恐怖」と「戦慄」を感じている。安全な再稼動に向けたストレステストなどの様々な基準を設け、それをクリアし、地元自治体の理解を得れば「再稼動」できるというシステムらしいが、彼らのその思惑は透けて見える。
 本来、国民の生命と財産を守らなければならないはずの国家だが、原発事故の原因究明や、被害状況の把握、事故施設の処理なども中途の状態にしていながら、未だに得体の知れない「消えない火」を使った発電方法を、国家政策として進めようとしている。

 僕には、この選択に関して識者たちがどのような理論付けをしたとしても「暴走」にしかみえない。

 地球全体からすれば「池」のような日本海を隔てた隣りの中国では、現在10数基の原発が稼動中という。韓国でも同様の状況がある。恐ろしいのは経済発展著しい中国が、今後200基程の原発建設を計画しているところである。過去に様々な大事件・大事故を、世界中の批判を浴びながらも有耶無耶にしてきた国家のエネルギー政策がそれなのである。

 小国日本の中で、いくら経済や農業を、社会保障制度を立て直そうが、橋下維新の会が政界再編を実現しようが、中国で原発事故が起きれば…全て「砂上の楼閣」、いや「放射能まみれの島国」になることはないのだろうか。
 現在の技術力からしても「大国中国」のエネルギー政策が、脱原発への舵を切らない限り、いつチェルノブイリや福島のような原発事故が起きても不思議ではないはずだが…。
 そうなれば福島の事故のように「想定外だった」では済まされない。一度事故が起きれば、どうなるのか原発を推進する側でも容易に想像できるのではないだろうか。

 地球上の気流が突然逆に流れない限り、飛散する有毒な放射性物質は、日本海と日本列島に降り注ぐ、まるで春先の「黄砂」のように。

 そのような惨状を回避するためには、即刻日本のエネルギー政策を見直し、メタンハイドレートの開発や再生可能エネルギーへの転換を国家事業として進めるべきである。それを日本の「持続可能な未来型エネルギー政策モデル」として世界に普及させるしかない。

 目前に山積している課題を解決する作業はもちろん大切である。しかしこのような時にこそ、視野を拡げ地球規模で考えた、人類としての最良の選択をしていくことは、我々大人に課されたなによりも重要な責任ではないのか。
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