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家にいても、何もする事がなかったので、愛車ランカスターで国道を北に向った。「負け」グセがついているからか、なぜか「北」へ向いてしまうのだ。行くあてのない、気の向くままのドライブは、我が人生と重なり結構おもしろかった。
 県境を越えると、突然「海」が見たくなり、湯沢辺りからハンドルを左に切った。
 しかし、山道を進んで行き「法体の滝→」の表示を目にした途端、滝の魔力に引き寄せられたのか、気がついたときには瀑布のまん前に腰を下ろしていた。

 子どもの頃から「滝」には、畏敬の思いがあった。
 ケンカに負けた時、悪い事をして叱られた時、何をやってもうまくいかずひどく落ち込んだ時…僕はよく「滝」に慰められ、助けられ、それら全てを乗り越えるエネルギーをもらった。
 もちろん大人になっても、岐路にたたされた時や、何もかも嫌になってしまった時、やはり足の向く所は「滝」だ。今回も自然にここに来たという事は、そういう心境だったのかもしれないなぁ…。

 太古の昔から「滝」は人間にとって神聖な神として、あるいは神宿る場として崇められていた。
 山伏修行の一つ「滝うち」は身を清めるだけでなく、その力を体内に取り込もうという行為でもあるのだろう。

 僕の場合は、ただ「眺める」だけ。時間さえあればいつまででも「眺め」ている。
 眺めていると心の中の弱さや、みっともない部分、邪念、雑念などがすべてリセットされ、心身のエネルギーが漲ってくる(気がする)のだ。
 その場では気付くことはないが、現実世界に戻ってみるとそれがよくわかる。
 いままで何度お世話になった事か、僕の人生「滝」がなければ「現在」はない、と言っても大げさではない。

 もう一つ、「滝」という所では面白い現象を見ることができる。

 滝に向けていた視線を、スッと辺りの岸壁や木々に移した瞬間…うおぉーッ!!



この続きは、次回に。

 
 
 
 
 
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