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 移動手段を持たない近隣住民の不便さを何とか解消したい、という思いは商店街の人たちによって3・4ヶ月の喧々諤々の議論の末に、現実化することになった。
 7月28日の初日は、金よう市の前途を暗示するかのような?大雨、そしてカミナリ。
 僕らの思いに賛同し、協力要請を二つ返事で快諾してくれた「丸新魚店」の若旦那もずぶ濡れになりながらスタンバイを完了していた。

そこへ、どしゃぶりの雨・・・「こりゃ今日は無理だべ」。
 
 みんな肩を落としていたところ、ポツリポツリとお客様が来始めた。

「はい、らっしゃぁーい!!」「ありがど、おかさん、こげた(こんな)雨のどき(時)来てけっで(来てもらって)!」

 この言葉を口火に、およそ3、4時間、どしゃぶりの雨をものともせず、若い魚屋さんとお客様との軽快な会話と商いが続いた。

 しかも途中、商品が不足し急遽補充したりして、予想をはるかに越える反響だった。

「おかさん、毎週金よう日、ユギ(雪)降たて、イス(石)降たて、必ず来っから、まだ、来てけろなぁ!」

 店を後にするお客様の後を、優しくも強い意志をもった言葉が追いかける。

「ん、まだ買い来っからなぁー」とニコッと振り返る「おかさん」たち。 

 鮮魚を売る若者と、新鮮な食材に出会え満足するお客様たちの、実にほんわかした人情味のある関わり方がとても新鮮に見え、眩しかった。

 僕は、いつの頃からかそんな関係の大切さを、どこかに置き忘れてきてしまったんじゃないだろうかと、反省させられた場面でもあった。

 もちろん、鮮魚店の他に農産物の直売や、「平田牧場」の豚肉、なども悪天候にもかかわらず上々の売上だったようだ。

 しかし出店してくれた業者さんの中には、殆んど売れなかったところもあり、その方たちには申し訳ないが、それによって近隣住民の需要を把握することができ、今後の展開に良い材料となると思っている。

 魚屋の若旦那が「今日のあぎない(商い)、おわたら(終わったら)むがえ(向かい)の寿司屋がら、みやげ買って帰えっかなぁ」と呟く。
「あ、そうか」
 彼の呟きは、今はまだ少ないが今後多くの店に張り付いてもらえれば、相乗的な効果もどんどん膨らんでいくんだなと気付かせてくれた。
 
 商店街を何とかしたい、と今までいろんなことを仕掛けてきたけど、これといった効果は見られなかった。やはり自己満足の域を越えていなかったからじゃないのかなとも思った。
 
 これからは、何とかしなければならないのはお客様の「不便解消」なんだ、すなわち「お客様(住民)の暮らしを応援する」商店街になることなんだな、と反省し、自覚した。

 まだまだ始まったばかりで、見た目にも「小さな」試みだけど、いつか本当に「大きな、金よう市」になって、住民の皆さんが毎週金曜日が待ち遠しくなるような「魅力的な市」になってくれればいいなぁ、と考えている。

 そのために、みんなと、じっくり、ゆっくり、カタツムリのように、「本物の市」を目指して精進していきたいなぁ、と思ってるところです。

 

 
 
 



 


 



 

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