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2006.10.07
 高校の頃、雨が降ると大抵自分の部屋でゴロゴロ、ボーっとしていた。「雨でも登校しよう!」なんて気にはどーしてもならなかった。
 
 一、二年生の頃は下宿が校舎の近くとゆーこともあり、行きたくねーなぁと思いつつ、担任から迎えに来られちゃもっと困るのでいやいや学校へ行っていた。

 誰もがそうかもしれないけど子どもの頃は、雨が降ろうが降るまいが全く気になんなかった。そんなことより遊ぶことの方がもっともっと大切で、傘さして濡れぬようちょぼちょぼ歩くなんて考えられなかった。むしろわざと水たまりに向ってジャッボ、ジャッボと行進し、長靴の中に水が溜まっていくアノ感じが好きだった。おかげで、ウチに戻ると母ちゃんに叱られない日はなかった・・・。

 ・・・一体いつから僕は、雨が苦手になったのだろう。はっきりとコレがきっかけだったという記憶は無いが、ひょっとするとあの時からかなぁ、ってのはある。

 忘れもしない小四の時、何がきっかけだったかは憶えていないが、僕が思いを寄せていた一つ年上のマドンナが見つめる中、成績優秀背も高くスポーツ万能モテモテ小六の奴(長いなぁ)と取っ組み合いのケンカをした。
 とにかく、ここは男としてやらないわけにはいかないと思った。それほど屈辱的なことを言われたのだ。でも力の差は歴然としていて、そいつから側溝工事中の泥水に放り込まれるまで、長い時間は要らなかった。
 よろけながら立ち上がると、着ている物やランドセルの中から泥水が滝のように流れ落ちた。絶対泣くまいと言う決意とは裏腹に、泉のようにコンコンと湧いてくる涙は止まらない。その先にゆらゆら笑う二人の姿が・・・「負けたんだから奴は仕方ないけど、マドンナが腹を抱えて笑ってる・・・」
 恥ずかしいっていうよりも、情けなくて悲しくて悔して・・・なにより淋しかった。
 残酷なのか優しいのか雨は容赦なく降っていてビショビショグチャグチャになりながらウチへ帰った、という記憶。

 ま、それだけじゃないはずだが、どうゆーわけか雨の日に、苦く辛い経験をたくさーんしてきたんじゃないかなと、で、積み重なった辛い記憶が、ぼーんやりとした不安となって、不登校気味の高校生活に繋がっていったんじゃないかと思うわけ。

 えっ、現在はどうなのって? そりゃあ今でも、雨の日はユーウツだよ。
できれば仕事なんかしないで家で寝ていたい。でも、そんなわけにいかないから、店番やるわけ。で雨の日に決まってやってくる心やさしき?お客さんから「人間テルテル坊主の効き目ねーなや・・・(書店の)中さ居ねで店先さぶら下がってろや」なんて言われてるわけ。「ホントにある日ブラ~ンと下がってたらどーすんだよ、テメーっ!」などと言い返すパワーも雨の日には無くて「最近、『寸前気象予報士』って呼ばれてるんですよー」なんてへらへら笑いながら言ってしまっている。
 要するに人より先に雨の降り始めを察知できるということらしい、頭皮で・・・。余計なお世話だよ、ホントに。好きでこんな薄めの髪になってるんじゃないから。

 雨が降ると今でも時折口ずさむ歌がある。



    バスが止まって 外は雨が降ってる

      ガラス窓に いっぱい並んだ 雨だれの

    むこうで 誰かが 煙草に火をつけた
       

 

若い頃、ユーウツな雨の日に よく聴いた 拓郎の歌だ。
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